「体温調節の神経回路」の版間の差分

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===== 熱産生反応  =====
===== 熱産生反応  =====


 体内の熱は、様々な化学反応や筋運動の副産物として産生されるが、それに加えて、体温調節を目的とした積極的な熱の産生が、主に[[wikipedia:JA:褐色脂肪組織]]と[[wikipedia:JA:骨格筋]]で行われる。褐色脂肪組織は[[交感神経|交感神経系]]による強い支配を受け、代謝性(非ふるえ)熱産生が起こる。骨格筋では、[[運動ニューロン|体性運動神経]]を介したふるえ熱産生(シバリング)が起こる。  
 体内の熱は、様々な化学反応や筋運動の副産物として産生されるが、それに加えて、体温調節を目的とした積極的な熱の産生が、主に[[wikipedia:JA:褐色脂肪組織|褐色脂肪組織]]と[[wikipedia:JA:骨格筋|骨格筋]]で行われる。褐色脂肪組織は[[交感神経|交感神経系]]による強い支配を受け、代謝性(非ふるえ)熱産生が起こる。骨格筋では、[[運動ニューロン|体性運動神経]]を介したふるえ熱産生(シバリング)が起こる。  


===== 熱放散反応  =====
===== 熱放散反応  =====
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==== 行動性体温調節反応  ====
==== 行動性体温調節反応  ====


 行動性体温調節反応は、体温の維持・調節を目的とした、[[随意運動と不随意運動|意識的な行動]]を指す。例えば、「体温の維持に適した温度環境に移動する」という行動に加え、「寒いのでコートを羽織る」、「暑いので冷房のスイッチを入れる」などの行動も含まれる。こうした行動の基盤には、暑さ・寒さに起因する[[情動]]が関与すると考えられるが、その中枢神経回路はほとんど分かっていない。<br>  
 行動性体温調節反応は、体温の維持・調節を目的とした、[[随意運動と不随意運動|意識的な行動]]を指す。例えば、「体温の維持に適した温度環境に移動する」という行動に加え、「寒いのでコートを羽織る」、「暑いので冷房のスイッチを入れる」などの行動も含まれる。こうした行動の基盤には、暑さ・寒さに起因する[[情動]]が関与すると考えられるが、その中枢神経回路はほとんど分かっていない。<br>
 


== 自律性体温調節のための温度知覚  ==
== 自律性体温調節のための温度知覚  ==

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