「S100タンパク質」の版間の差分

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== 構造  ==
== 構造  ==


 S100蛋白質群は、モノマーとして二つのEF-hand型カルシウム結合ドメインを有する。この二つのカルシウム結合ドメインは、其々構造とカルシウム結合能が異なる。C端末側の12アミノ酸残基からなるリンカーループは[[カルモジュリン]]および[[トロポニン]]-C様のカルシウム結合を持ち、解離定数K<sub>d</sub>は10-50n程度であるとされている。一方、N端末側の14アミノ酸残基からなる疑似正準的なEF-handリンカーループはK<sub>d</sub>=200-500µM程度の比較的弱いカルシウム結合能を持つ。ほとんどのS100蛋白質は生体内では二つの同一ポリペプチドが非共有結合で結合されている二量体として存在する。
 S100蛋白質群は、モノマーとして二つのEF-hand型カルシウム結合ドメインを有する。この二つのカルシウム結合ドメインは、其々構造とカルシウム結合能が異なる。C端末側の12アミノ酸残基からなるリンカーループは[[カルモジュリン]]および[[トロポニン]]-C様のカルシウム結合を持ち、解離定数K<sub>d</sub>は10-50n程度であるとされている。一方、N端末側の14アミノ酸残基からなる疑似正準的なEF-handリンカーループはK<sub>d</sub>=200-500µM程度の比較的弱いカルシウム結合能を持つ。ほとんどのS100蛋白質は生体内では二つの同一ポリペプチドが非共有結合で結合されている二量体として存在する。


==サブタイプ==
==サブタイプ==