「学習障害」の版間の差分

(ページの作成:「<div align="right"> <font size="+1">横山 浩之</font><br> ''山形大学医学部看護学科 臨床看護学講座''<br> DOI:<selfdoi /> 原稿受付日:201...」)
 
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== 疫学 ==
== 疫学 ==
 国内における最も大規模な調査は平成24年に文部科学省によって行われた調査である。通常学級に在籍する児童・生徒53,882人を対象として、学習面で著しい困難を示す(学習障害)頻度は4.5%であった。
 国内における最も大規模な調査は平成24年に文部科学省によって行われた調査である。通常学級に在籍する児童・生徒53,882人を対象として、学習面で著しい困難を示す(学習障害)頻度は4.5%であった。
領域別では、「聞く」又は「話す」に著しい困難を示す頻度は1.7%(95%信頼区間1.5~1.8%)、「読む」又は「書く」に著しい困難を示す頻度は2.4%(同2.3~2.6%)「計算する」又は「推論する」に著しい困難を示す頻度は2.3%(同2.1~2.5%)である。
 
文部科学省が特別支援教育を開始する前に平成14年2月実施の調査結果では、「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算する」「推論する」に著しい困難を示す(学習障害)頻度は4.5%であり、同等であった。領域別では、「聞く」又は「話す」に著しい困難を示す頻度が1.1%、「読む」又は「書く」に著しい困難を示す頻度が2.5%、「計算する」又は「推論する」に著しい困難を示す頻度が2.8%であった。
 領域別では、「聞く」又は「話す」に著しい困難を示す頻度は1.7%(95%信頼区間1.5~1.8%)、「読む」又は「書く」に著しい困難を示す頻度は2.4%(同2.3~2.6%)「計算する」又は「推論する」に著しい困難を示す頻度は2.3%(同2.1~2.5%)である。
 
 文部科学省が特別支援教育を開始する前に平成14年2月実施の調査結果では、「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算する」「推論する」に著しい困難を示す(学習障害)頻度は4.5%であり、同等であった。領域別では、「聞く」又は「話す」に著しい困難を示す頻度が1.1%、「読む」又は「書く」に著しい困難を示す頻度が2.5%、「計算する」又は「推論する」に著しい困難を示す頻度が2.8%であった。
 
 米国においては、20%近い児童が程度の差はあり学習障害を疑われるという報告もある。
 米国においては、20%近い児童が程度の差はあり学習障害を疑われるという報告もある。