「Gタンパク質共役型受容体」の版間の差分

ナビゲーションに移動 検索に移動
編集の要約なし
編集の要約なし
編集の要約なし
20行目: 20行目:
=== Gタンパク質シグナル経路 ===
=== Gタンパク質シグナル経路 ===
GPCRに共役しているGタンパク質はα、β、γの三つのサブユニットの複合体であり、βとγサブユニットは常に複合体で挙動する。GPCRが不活性状態であるとき、Gタンパク質は三量体G<sub>αγβ</sub>として存在しG<sub>α</sub>はGDPと結合しており不活性型をとる。GPCRにリガンドが結合し活性化すると、G<sub>α</sub>はGDPをより高濃度に存在するGTPへ交換し、さらにG<sub>βγ</sub>から解離し活性型となる。解離したG<sub>α</sub>とG<sub>βγ</sub>はそれぞれの効果器にシグナルを伝える。G<sub>α</sub>はGTPアーゼ活性を持つため結合したGTPは時間経過と共にGDPに加水分解される。GDP型G<sub>α</sub>はG<sub>βγ</sub>と再結合し不活性状態三量体G<sub>αγβ</sub>へと戻る。
GPCRに共役しているGタンパク質はα、β、γの三つのサブユニットの複合体であり、βとγサブユニットは常に複合体で挙動する。GPCRが不活性状態であるとき、Gタンパク質は三量体G<sub>αγβ</sub>として存在しG<sub>α</sub>はGDPと結合しており不活性型をとる。GPCRにリガンドが結合し活性化すると、G<sub>α</sub>はGDPをより高濃度に存在するGTPへ交換し、さらにG<sub>βγ</sub>から解離し活性型となる。解離したG<sub>α</sub>とG<sub>βγ</sub>はそれぞれの効果器にシグナルを伝える。G<sub>α</sub>はGTPアーゼ活性を持つため結合したGTPは時間経過と共にGDPに加水分解される。GDP型G<sub>α</sub>はG<sub>βγ</sub>と再結合し不活性状態三量体G<sub>αγβ</sub>へと戻る。
 
==== G<sub>α</sub>シグナリング ====
Gαには多くの組織に分布する4つのサブクラス(G<sub>αs</sub>, G<sub>αi/o</sub>, G<sub>αq/11</sub>, G<sub>α12/13</sub>)と、感覚器に特異的に発現するG<sub>αolf</sub> (嗅覚ニューロン)、G<sub>αt</sub> (トランスデューシン;視細胞網膜桿体・錐体外節)、G<sub>αgust</sub> (ガストデューシン;味細胞)がある。下記の例のように同じリガンドで活性化される同ファミリー受容体においても、共役するGタンパク質の違いが細胞応答の違いを生み出す。
Gαには多くの組織に分布する4つのサブクラス(G<sub>αs</sub>, G<sub>αi/o</sub>, G<sub>αq/11</sub>, G<sub>α12/13</sub>)と、感覚器に特異的に発現するG<sub>αolf</sub> (嗅覚ニューロン)、G<sub>αt</sub> (トランスデューシン;視細胞網膜桿体・錐体外節)、G<sub>αgust</sub> (ガストデューシン;味細胞)がある。下記の例のように同じリガンドで活性化される同ファミリー受容体においても、共役するGタンパク質の違いが細胞応答の違いを生み出す。
===== * G<sub>s</sub> ファミリー =====
===== * G<sub>s</sub> ファミリー =====
36行目: 36行目:
===== * G<sub>12/13</sub> ファミリー =====
===== * G<sub>12/13</sub> ファミリー =====
G<sub>α12/13</sub> ;  細胞骨格、細胞間結合などに関与する。
G<sub>α12/13</sub> ;  細胞骨格、細胞間結合などに関与する。
==== G<sub>βγ</sub>シグナリング ====




76

回編集

案内メニュー