「シナプス刈り込み」の版間の差分

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====登上線維-プルキンエ細胞シナプス====
====登上線維-プルキンエ細胞シナプス====
'''代謝型グルタミン酸受容体1型を介するシグナリング'''<br>
'''代謝型グルタミン酸受容体1型を介するシグナリング'''<br>
 [[グルタミン酸受容体]]である[[代謝型グルタミン酸受容体1型]]<ref name=ref31><pubmed>11739579</pubmed></ref>は、生後12日頃から17日頃に、弱いシナプスをプルキンエ細胞の細胞体から除去する因子として機能する<ref name=ref32><pubmed>9010206</pubmed></ref>。
 [[グルタミン酸受容体]]である[[代謝型グルタミン酸受容体1型]](mGluR1)<ref name=ref31><pubmed>11739579</pubmed></ref>は、生後12日頃から17日頃に、弱いシナプスをプルキンエ細胞の細胞体から除去する因子として機能する<ref name=ref32><pubmed>9010206</pubmed></ref>。


 さらにmGluR1の下流の細胞内シグナル分子として、guanine nucleotide binding protein、alpha q polypeptide<ref name=ref33><pubmed>9391157</pubmed></ref>、 phospholipase Cβ4 (PLCβ4<ref name=ref34><pubmed>9861037</pubmed></ref>、protein kinase Cγ(PKCγ)<ref name=ref35><pubmed>8548808</pubmed></ref>が関与する。mGluR1は、平行線維のシナプス入力により、平行線維-プルキンエ細胞シナプス後部で活性化され、そこからプルキンエ細胞内でGαq、PLCβ4、PKCγの順でシグナルが伝わり、弱いシナプスが刈り込まれると考えられている。
 さらにmGluR1の下流の細胞内シグナル分子として、[[三量体Gタンパク質]]、[[Gαq|G<sub>αq</sub>]]<ref name=ref33><pubmed>9391157</pubmed></ref>、 [[ホスホリパーゼCβ4]] ([[PLCβ4]]<ref name=ref34><pubmed>9861037</pubmed></ref>、[[Cγタンパク質キナーゼ]]([[PKCγ]])<ref name=ref35><pubmed>8548808</pubmed></ref>が関与する。
 
 mGluR1は、平行線維のシナプス入力により、平行線維-プルキンエ細胞シナプス後部で活性化され、そこからプルキンエ細胞内でGαq、PLCβ4、PKCγの順でシグナルが伝わり、弱いシナプスが刈り込まれると考えられている。


'''P/Q型カルシウムチャネル'''<br>
'''P/Q型カルシウムチャネル'''<br>

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