「摂食障害」の版間の差分

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| 皮膚系 || うぶ毛の密生、脱毛、敏の増加 ||  || 視診
| 皮膚系 || うぶ毛の密生、脱毛、敏の増加 ||  || 視診
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| 血液 ||疲労、低体重  || 貧血(正球性正色素性が多い) 、血清鉄、 葉酸,、ビタミンB12が低下、白血球減少、汎血球減少症 || 末梢血液検査
| 血液 ||疲労、低体重  || 貧血(正球性正色素性が多い) 、血清鉄、 葉酸、ビタミンB12が低下、白血球減少、汎血球減少症 || 末梢血液検査
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| 電解質 || 動i季、不整脈、痙攣 || 心電図異常、低K血症、低Na血症 || 電解質検査
| 電解質 || 動悸、不整脈、痙攣 || 心電図異常、低K血症、低Na血症 || 電解質検査
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| 消化器 || 味覚障害、食後の不快感、腹部膨満感、便秘、嘔吐、腹痛 || 血漿亜鉛の減少、胃内容排泄時間の延長、イレウス、上腸間膜動脈症候群 || 血液検査、消化管検査
| 消化器 || 味覚障害、食後の不快感、腹部膨満感、便秘、嘔吐、腹痛 || 血漿亜鉛の減少、胃内容排泄時間の延長、イレウス、上腸間膜動脈症候群 || 血液検査、消化管検査
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| 脂質代謝 || 無症状 || コレステロール値の上昇 || 脂質検査
| 脂質代謝 || 無症状 || コレステロール値の上昇 || 脂質検査
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| 循環器系 || 徐脈,不整脈,動停, 失神 || ST-T変化、T波異常、QT時間の延長、左室径、右室径、大動脈径の滅少|| 心篭図検査、心エコー
| 循環器系 || 徐脈、不整脈、動悸、失神 || ST-T変化、T波異常、QT時間の延長、左室径、右室径、大動脈径の滅少|| 心篭図検査、心エコー
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| 骨・筋肉系 || 骨折、筋力低下 || 骨粗鬆症、筋萎縮 || CT、DEXA、筋電図
| 骨・筋肉系 || 骨折、筋力低下 || 骨粗鬆症、筋萎縮 || CT、DEXA、筋電図
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過食や嘔吐、下剤乱用による身体合併症の症状と徴候および検査デ-タを表6<ref name="cit3"/>に示した。 この中で最も注意を要するのは電解質異常で、低K血症により心機能異常を呈し致死性頻拍性心室性不整脈を生じることである。 精神障害のcomorbidityとして、うつ病、強迫性障害、社会不安障害、恐慌性障害などの不安障害、境界性、演技性、強迫性、回避性、依存性などの人格障害、さらにアルコ-ルや薬物依存などを高率に認める。  
過食や嘔吐、下剤乱用による身体合併症の症状と徴候および検査デ-タを表6<ref name="cit3"/>に示した。 この中で最も注意を要するのは電解質異常で、低K血症により心機能異常を呈し致死性頻拍性心室性不整脈を生じることである。 精神障害のcomorbidityとして、うつ病、強迫性障害、社会不安障害、恐慌性障害などの不安障害、境界性、演技性、強迫性、回避性、依存性などの人格障害、さらにアルコ-ルや薬物依存などを高率に認める。  
{| class="wikitable"
|+ 表6 
! 器官 !! 症状と徴候!! 検査データ !! 検査名
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| 歯 || 歯痛 || う歯 || X線
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| 皮膚系 || 吐きダコ、皮膚線条 ||  || 視診
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| 電解質 ||動悸、不整脈、痙攣 || 低K血症、低Cl血症、低Na血症 || 電解質検査
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| 膵臓 || 腹痛 || 血清アミラーゼの高値 (P型優位) || 膵臓検査
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| 消化器 || 唾液腺の腫脹、腹痛、血性下痢 || 血清アミラーゼの高値(S型優位)、腹部圧痛、便潜血反応陽性 || 血液生化学、消化管検査
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| 肝臓 || 疲労|| トランスアミナーゼの軽度上昇 || 肝機能検査
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| 呼吸器 || 息切れ || 気胸、気縦隔、皮下気腫 || 胸部X線、呼吸器検査
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| 循環器系 || 動悸、不整脈、失神 || QT時間の延長、低K血症 || 心篭図検査、電解質検査
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| 中枢神経系 || 意識障害、痙攣 || 低Na血症、脳波異常 || 電解質検査、CT検査、脳波検査
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=== '''成因と発症機序'''  ===
=== '''成因と発症機序'''  ===
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