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計画・整理といった判断や思考に関する能力、および情報処理全般の悪化があり、従来の能力水準からの悪化を可能であれば客観的に確認する。 | 計画・整理といった判断や思考に関する能力、および情報処理全般の悪化があり、従来の能力水準からの悪化を可能であれば客観的に確認する。 | ||
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| | | G2.周囲の環境に対する認識がG1の症状を明確に証明するのに十分な期間、保たれている(すなわち[[意識混濁]]は存在しない)。[[せん妄]]のエピソードが重なっている場合は認知症の診断は保留する。 | ||
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| G3.[[情動]]コントロールや意欲の低下、社会行動の変化など以下の1項目以上を認める。<br> | | G3.[[情動]]コントロールや意欲の低下、社会行動の変化など以下の1項目以上を認める。<br> | ||
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| G4.診断確定にはG1症状が6ヶ月以上存在していることが必要。それより短い期間の場合は暫定診断とする。 | | G4.診断確定にはG1症状が6ヶ月以上存在していることが必要。それより短い期間の場合は暫定診断とする。 | ||
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<u>(編集部コメント:DSM各版の比較は、概念の歴史的変遷を俯瞰するのには良いかもしれませんが、記事の長さも限られているのでDSM−5を除いて省いてはと思います。)</u> | <u>(編集部コメント:DSM各版の比較は、概念の歴史的変遷を俯瞰するのには良いかもしれませんが、記事の長さも限られているのでDSM−5を除いて省いてはと思います。)</u> | ||
DSM-Ⅲは1980年出版の「[[精神障害]]の診断統計マニュアル(Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders)」第3版であり、1987年にはその改訂版であるDSM-Ⅲ-Rが出版されている。DSM-Ⅲ-Rにおける認知症の診断基準の要約を'''表2'''に示す。また1994年には第4版にあたるDSM-Ⅳが出版され、2000年にDSM-Ⅳ-TRとして改訂されている。DSM-Ⅳ-TRにおける認知症の診断基準の要約を'''表3'''に示す。<br> | DSM-Ⅲは1980年出版の「[[精神障害]]の診断統計マニュアル(Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders)」第3版であり、1987年にはその改訂版であるDSM-Ⅲ-Rが出版されている。DSM-Ⅲ-Rにおける認知症の診断基準の要約を'''表2'''に示す。また1994年には第4版にあたるDSM-Ⅳが出版され、2000年にDSM-Ⅳ-TRとして改訂されている。DSM-Ⅳ-TRにおける認知症の診断基準の要約を'''表3'''に示す。<br> | ||
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DSM-5の変更点に対する本邦の対応は、major | DSM-5の変更点に対する本邦の対応は、major neurocognitive disordersが内容的に従来のdementiaと重なる部分が多いこと、またdementiaに対する用語が本邦ではすでに「痴呆」から「認知症」へと変更されており社会的にも受け入れられていることから、major neurocognitive disordersを「認知症」とすることが[[日本精神神経学会]] 精神科用語検討委員会 精神科病名検討連絡会にて承認されている。 | ||
=== 鑑別診断 === | === 鑑別診断 === |