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*[[CT]]:脳梗塞急性期の来院時には脳出血との鑑別目的にて撮像される。脳梗塞超急性期に明らかな低吸収域として病巣が検出されることは少なく、明らかな低吸収域が検出されるまでには12時間以上かかることも多い。また、脳梗塞の超急性期に認められる微細なCT上の変化(早期虚血性変化(early CT sign))として、[[皮髄境界]]の消失、[[レンズ核]]の不明瞭化、脳溝の消失などが知られている。早期虚血性変化の診断には熟達が必要であるが、[http://melt.umin.ac.jp/MELT_WEB_SWFObj_Final/ "Early CT signs判読トレーニング"]サイトにてe-learningで画像診断訓練を行うことができる。CT画像の所見に基づき早期虚血性変化が認められる領域を評価し、減点法により虚血領域を評価するAlbert Stroke Program Early CT Score(ASPECTS)も脳梗塞サイズを半定量評価するのに有効である。 | *[[CT]]:脳梗塞急性期の来院時には脳出血との鑑別目的にて撮像される。脳梗塞超急性期に明らかな低吸収域として病巣が検出されることは少なく、明らかな低吸収域が検出されるまでには12時間以上かかることも多い。また、脳梗塞の超急性期に認められる微細なCT上の変化(早期虚血性変化(early CT sign))として、[[皮髄境界]]の消失、[[レンズ核]]の不明瞭化、脳溝の消失などが知られている。早期虚血性変化の診断には熟達が必要であるが、[http://melt.umin.ac.jp/MELT_WEB_SWFObj_Final/ "Early CT signs判読トレーニング"]サイトにてe-learningで画像診断訓練を行うことができる。CT画像の所見に基づき早期虚血性変化が認められる領域を評価し、減点法により虚血領域を評価するAlbert Stroke Program Early CT Score(ASPECTS)も脳梗塞サイズを半定量評価するのに有効である。 | ||
*[[MRI]]:脳梗塞超急性期には[[T1強調画像|T1]]・[[T2強調画像]]などのMRIシーケンスでは病巣の検出が困難である。しかしながら、[[拡散強調画像]]により、早期から病巣を高信号域として確認することが可能である。[[MRA]]により頭蓋内の狭窄・閉塞血管を把握することは治療方針決定のためにも必要である。 | *[[MRI]]:脳梗塞超急性期には[[T1強調画像|T1]]・[[T2強調画像]]などのMRIシーケンスでは病巣の検出が困難である。しかしながら、[[拡散強調画像]]により、早期から病巣を高信号域として確認することが可能である。[[MRA]]により頭蓋内の狭窄・閉塞血管を把握することは治療方針決定のためにも必要である。 | ||
*[[wj:頸動脈|頸動脈]][[wj: | *[[wj:頸動脈|頸動脈]][[wj:超音波検査|エコー]]:頭蓋外血管とくに[[wikipedia:ja:頸動脈|頸動脈]]分岐部の[[wikipedia:ja:動脈硬化|動脈硬化]]病変や[[wikipedia:ja:内頸動脈|内頸動脈]]や[[椎骨動脈]]などの動脈解離が脳梗塞の原因となりえる。頸動脈エコーは頸部血管の状態の把握が簡便であり非侵襲検査であることから必須の検査である。 | ||
*[[wikipedia:ja:心電図|心電図]]:[[心原性脳塞栓症]]の原因となる心筋梗塞・心筋症などの検出のために必要な検査である。また動脈硬化性脳梗塞である[[アテローム血栓性脳梗塞]]や[[ラクナ梗塞]]には[[wikipedia:ja:冠動脈|冠動脈]]疾患が合併する可能性があり、この評価としても必要である。 | *[[wikipedia:ja:心電図|心電図]]:[[心原性脳塞栓症]]の原因となる心筋梗塞・心筋症などの検出のために必要な検査である。また動脈硬化性脳梗塞である[[アテローム血栓性脳梗塞]]や[[ラクナ梗塞]]には[[wikipedia:ja:冠動脈|冠動脈]]疾患が合併する可能性があり、この評価としても必要である。 | ||
* | *心エコー(経胸壁及び経食道):心原性脳塞栓症の原因となる心疾患を検出する。心腔内に血栓が検出されることもあるが、心原性脳塞栓症の原因心疾患の同定には血栓自体の検出は必須ではない。また心腔内のモヤモヤエコーが高度であれば、塞栓症リスクが高度となることが知られている。 | ||
これらの検査の結果をふまえて、脳梗塞の病型分類を行い、各病型に応じた急性期治療と再発予防治療を行う必要がある。 | これらの検査の結果をふまえて、脳梗塞の病型分類を行い、各病型に応じた急性期治療と再発予防治療を行う必要がある。 |