「機能欠失実験」の版間の差分

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 機能を減弱させた変異体を発現することで内在性の正常遺伝子に対して優位に働き正常な機能を減弱させることができる。この変異を[[wikipedia:ja:ドミナントネガティブ体|ドミナントネガティブ体]]とよぶ。機能を減弱させる変異体には酵素活性部位などの機能ドメインを欠失させたものが使用される。
 機能を減弱させた変異体を発現することで内在性の正常遺伝子に対して優位に働き正常な機能を減弱させることができる。この変異を[[wikipedia:ja:ドミナントネガティブ体|ドミナントネガティブ体]]とよぶ。機能を減弱させる変異体には酵素活性部位などの機能ドメインを欠失させたものが使用される。
例えば受容体の場合、受容体の細胞内領域にシグナルを伝達するドメインを欠いた変異体を過剰発現させると、リガンドがその変異体にも結合するため結果としてその受容体が介するシグナルは減弱する(図4)


 また、目的のタンパク質が持つアミノ酸が[[リン酸化]]されることでその機能が増強する場合、そのアミノ酸をリン酸化を受けない他のアミノ酸に置換した変異体を発現することで目的タンパク質のリン酸化による機能の増強を抑制することができる。 一般的には[[wikipedia:ja:セリン|セリン]]、[[wikipedia:ja:スレオニン|スレオニン]]は[[wikipedia:ja:アラニン|アラニン]]、[[wikipedia:ja:チロシン|チロシン]]は[[wikipedia:ja:フェニルアラニン|フェニルアラニン]]、のように類似構造のアミノ酸に置換する。
 また、目的のタンパク質が持つアミノ酸が[[リン酸化]]されることでその機能が増強する場合、そのアミノ酸をリン酸化を受けない他のアミノ酸に置換した変異体を発現することで目的タンパク質のリン酸化による機能の増強を抑制することができる。 一般的には[[wikipedia:ja:セリン|セリン]]、[[wikipedia:ja:スレオニン|スレオニン]]は[[wikipedia:ja:アラニン|アラニン]]、[[wikipedia:ja:チロシン|チロシン]]は[[wikipedia:ja:フェニルアラニン|フェニルアラニン]]、のように類似構造のアミノ酸に置換する。
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