「変換症」の版間の差分

ナビゲーションに移動 検索に移動
編集の要約なし
編集の要約なし
編集の要約なし
20行目: 20行目:
 運動症状には、[[脱力]]・[[麻痺]]、[[振戦]]や[[ジストニア]]、[[ミオクローヌス]]などの[[異常運動]]、[[協調運動]]の障害、異常な肢位、[[歩行障害]]や[[失立失歩]]、[[嚥下困難]]、[[失声]]や[[構音障害]]、[[けいれん]]発作などがある。また感覚症状には、[[知覚麻痺]]や[[感覚脱失]]、[[複視]]や[[筒状視野]]などの[[視力]]障害、[[聴覚]]の変化、減弱、欠如、[[嗅覚]]異常、[[失神]]や[[昏睡]]に似た[[無反応エピソード]]などがある。
 運動症状には、[[脱力]]・[[麻痺]]、[[振戦]]や[[ジストニア]]、[[ミオクローヌス]]などの[[異常運動]]、[[協調運動]]の障害、異常な肢位、[[歩行障害]]や[[失立失歩]]、[[嚥下困難]]、[[失声]]や[[構音障害]]、[[けいれん]]発作などがある。また感覚症状には、[[知覚麻痺]]や[[感覚脱失]]、[[複視]]や[[筒状視野]]などの[[視力]]障害、[[聴覚]]の変化、減弱、欠如、[[嗅覚]]異常、[[失神]]や[[昏睡]]に似た[[無反応エピソード]]などがある。
==診断基準==
==診断基準==
(<u>編集部コメント:DSMの各版の比較は重要でしょうか?</u>)
 以前(DSM-Ⅲ、DSM-Ⅳ)は、それまでのヒステリー神経症を転換型と解離型に分け、前者を[[転換性障害]]、後者を[[解離性障害]]と名づけていた。転換性障害は[[身体表現性障害]]の下位診断の1つとされていた<ref name=ref3>'''American Psychiatric Association'''<br>Diagnostic and statistical manual of mental disorders (3rd ed.)<br>Washington, DC: 1980</ref>。この点はDSM-Ⅳ、DSM-Ⅳ-TRでも同様である<ref name=ref4>'''American Psychiatric Association'''<br>Diagnostic and statistical manual of mental disorders (4th ed.)<br>Washington, DC: 1994</ref>。
 以前(DSM-Ⅲ、DSM-Ⅳ)は、それまでのヒステリー神経症を転換型と解離型に分け、前者を[[転換性障害]]、後者を[[解離性障害]]と名づけていた。転換性障害は[[身体表現性障害]]の下位診断の1つとされていた<ref name=ref3>'''American Psychiatric Association'''<br>Diagnostic and statistical manual of mental disorders (3rd ed.)<br>Washington, DC: 1980</ref>。この点はDSM-Ⅳ、DSM-Ⅳ-TRでも同様である<ref name=ref4>'''American Psychiatric Association'''<br>Diagnostic and statistical manual of mental disorders (4th ed.)<br>Washington, DC: 1994</ref>。
 DSM-5でもこうした分類の基本は変わらないが、身体表現性障害(somatoform disorder)は[[身体症状症]](somatic symptom disorder)に置き換えられ<ref name=ref5>'''American Psychiatric Association'''<br>Diagnostic and statistical manual of mental disorders (5th ed.)<br>Washington, DC: 2013</ref>。変換症/転換性障害 (conversion disorder)(以下、変換症と表記)は[[身体症状症群]]の下位分類となった。また変換症には[[機能性神経症状症]] (functional neurological symptom disorder)が併記された。DSM-5では、変換症はその持続が6ヶ月未満であれば急性エピソード、6ヶ月以上であれば持続性と特定する。
 DSM-5でもこうした分類の基本は変わらないが、身体表現性障害(somatoform disorder)は[[身体症状症]](somatic symptom disorder)に置き換えられ<ref name=ref5>'''American Psychiatric Association'''<br>Diagnostic and statistical manual of mental disorders (5th ed.)<br>Washington, DC: 2013</ref>。変換症/転換性障害 (conversion disorder)(以下、変換症と表記)は[[身体症状症群]]の下位分類となった。また変換症には[[機能性神経症状症]] (functional neurological symptom disorder)が併記された。DSM-5では、変換症はその持続が6ヶ月未満であれば急性エピソード、6ヶ月以上であれば持続性と特定する。

案内メニュー