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=== 胆汁酸 === | === 胆汁酸 === | ||
[[Image:Cholic | [[Image:Cholic and deoxycholic.png|thumb|right|200px|コール酸とデオキシコール酸の構造]]胆汁酸(bile acid)は、胆汁に含まれるステロイド誘導体の総称である。ヒトの代表的な胆汁酸はコール酸やデオキシコール酸である。胆汁酸は、肝臓にて[[シトクロムP450]]の作用によるコレステロールの酸化により作られる。胆汁酸はグリシンやタウリンと結合して抱合体となり胆嚢に蓄積され、ビリルビンと共に胆汁として十二指腸に排出され、脂質の乳化を促進し、食物脂肪の吸収を助ける。 | ||
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==== ステロイドホルモンの生合成 ==== | ==== ステロイドホルモンの生合成 ==== | ||
[[Image:Steroid synthesis.jpg|thumb|right| | [[Image:Steroid synthesis.jpg|thumb|right|300px|ステロイドホルモンの生合成]] ステロイドホルモンはコレステロールから、主に[[シトクロムP450]]系酵素の働きによって作られる。これらの酵素は小胞体膜かミトコンドリア内膜のいずれかに局在する。以下に挙げる酵素がステロイドホルモン合成酵素として知られており、これらのうち3β-HSDと17β-HSD以外は[[シトクロムP450]]系酵素である。 | ||
<br> ・P450 scc:コレステロール側鎖切断酵素(cholesterole side chain cleavage) | <br> ・P450 scc:コレステロール側鎖切断酵素(cholesterole side chain cleavage) | ||
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<br> 炭素数27のコレステロールは、P450 sccの作用により、側鎖(炭素数6)が切断されてプレグネノロン(炭素数21)となる。この過程はホルモン分泌器官の間で共通したプロセスである。副腎では、最終的には炭素数の数は変化しないが、化学構造が変化を受けた[[糖質コルチコイド]]([[グルココルチコイド]])と[[鉱質コルチコイド]]([[ミネラルコルチコイド]])が、また精巣では炭素数が2個減少した[[アンドロゲン]](炭素数19)が、さらに卵巣では炭素数が1個減少した[[エストロゲン]](炭素数18)が生成される。 | <br> 炭素数27のコレステロールは、P450 sccの作用により、側鎖(炭素数6)が切断されてプレグネノロン(炭素数21)となる。この過程はホルモン分泌器官の間で共通したプロセスである。副腎では、最終的には炭素数の数は変化しないが、化学構造が変化を受けた[[糖質コルチコイド]]([[グルココルチコイド]])と[[鉱質コルチコイド]]([[ミネラルコルチコイド]])が、また精巣では炭素数が2個減少した[[アンドロゲン]](炭素数19)が、さらに卵巣では炭素数が1個減少した[[エストロゲン]](炭素数18)が生成される。 | ||
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==== 副腎皮質ホルモン ==== | ==== 副腎皮質ホルモン ==== |
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