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Niimiryosuke (トーク | 投稿記録) 細編集の要約なし |
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例えば、刺激が提示されたらできるだけ速く跳び上がらせ(垂直跳び課題)、刺激提示から両足が地を離れるまでの時間として測定する。 | 例えば、刺激が提示されたらできるだけ速く跳び上がらせ(垂直跳び課題)、刺激提示から両足が地を離れるまでの時間として測定する。 | ||
ただし、単純な反応動作でも多数の筋肉が関与するものである。 | ただし、単純な反応動作でも多数の筋肉が関与するものである。 | ||
[[EMG]]で筋肉の運動潜時を調べると、反応時間と一致するとは限らないし、筋肉によっても差がある<ref name=MorenoEtal2011><pubmed> 21184808 </pubmed></ref>。 | [[EMG]]で筋肉の運動潜時を調べると、反応時間と一致するとは限らないし、筋肉によっても差がある | ||
<ref name=MorenoEtal2011><pubmed> 21184808 </pubmed></ref>。 | |||
===課題による分類=== | ===課題による分類=== | ||
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。 | 。 | ||
直接の契機は、1849~1850年にヘルムホルツがカエル運動神経伝達速度を毎秒24.6~35.4mと測定したことだった | |||
<ref> | <ref> | ||
'''K M Olesko, F L Holmes'''<br> | '''K M Olesko, F L Holmes'''<br> | ||
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''Berkeley: University of California Press'': 1993, pp. 50-108. | ''Berkeley: University of California Press'': 1993, pp. 50-108. | ||
</ref> | </ref> | ||
<ref><pubmed>12122806</pubmed></ref> | |||
<ref> | <ref> | ||
実際には、活動電位の伝達速度は髄鞘の有無や神経線維の太さによって大きく異なる。 | 実際には、活動電位の伝達速度は髄鞘の有無や神経線維の太さによって大きく異なる。 | ||
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では、知覚や判断はどれくらいの速さなのだろうか。 | では、知覚や判断はどれくらいの速さなのだろうか。 | ||
ヒトでの心理学的RT研究の嚆矢はオランダのドンデルスらによる実験 | |||
<ref name=deJaager1865> | |||
'''J J de Jaager'''<br> | |||
Reaction time and mental processes.<br> | |||
In J Brozek, M S Sibinga (eds.), Origins of Psychometry.<br> | |||
''Nieuwkoop: B. de Graaf'': 1865/1970, pp. 33-73. | |||
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<ref name=Donders1868> | |||
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(de Jaager, 1865/1970; Donders, 1868/1969)とされる。 | |||
彼らは、RTのうち本当に心的処理(mental process)に要した時間を測ろうとした。 | 彼らは、RTのうち本当に心的処理(mental process)に要した時間を測ろうとした。 | ||
例えば、赤光が現れたら右、緑光が現れたら左のボタンを押す課題で、反応時間が仮に300msだとしても、色弁別の心的処理に300msかかるとは言えない。 | 例えば、赤光が現れたら右、緑光が現れたら左のボタンを押す課題で、反応時間が仮に300msだとしても、色弁別の心的処理に300msかかるとは言えない。 |
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