差分

移動先: 案内検索

言語進化

1 バイト追加, 2017年3月26日 (日) 12:04
編集の要約なし
 ヒトは集団生活・集団防衛により天敵から逃れてきた。このことで、それまで以上の密度で生活する必要が生じ、攻撃性を制御できることが重要な形質となった。この過程は、家畜化の過程と同じであり、[[自己家畜化]]とよばれる<ref name=ref2><pubmed>25342776</pubmed></ref>。ヒトは他者の心の状態を斟酌することで社会の中での地位を高める。この仕組みは、協調性の高い形質を選択し、同時に、自己の心の中に他者の心のモデルを持つという心の埋め込み構造([[心の理論]]にもとづく)の理解を促進したであろう。これが思考を助けて、言語への前適応となった可能性もある。
 鳥類においては、家禽化により歌に複雑さが現れた事例がある。[[wj:ジュウシマツ|ジュウシマツ]である。ジュウシマツは250年前に中国から日本に輸入されたコシジロキンパラを祖先とする。家禽種(ジュウシマツ)は、野生種(コシジロキンパラ)に比べて歌が複雑で羽色が白く嘴の力が弱い。これらはすべて家畜化症候群の現れであり、神経堤細胞の拡散が抑制されたという仮説と整合する<ref>'''Okanoya, K.'''<br>Evolution of song complexity in Bengalese finches could mirror the emergence of human language. <br>''Journal of Ornithology'', 2015, 156(1), 65-72. 2015</ref>。ヒトの発声が複雑で多様なのは、ジュウシマツの家禽化と同様な過程が働いているからかもしれない。すなわち、天敵がいなくなり、発声が性淘汰の信号として重要になったことで、可塑性が表れてきたというシナリオが考えられる。このように、言語の起源を説明する変化の一部が、ヒトの自己家畜化過程から生じている可能性は強い。
==文化的要因==

案内メニュー