51
回編集
Hiromasatakemura (トーク | 投稿記録) 細編集の要約なし |
Hiromasatakemura (トーク | 投稿記録) 細編集の要約なし |
||
5行目: | 5行目: | ||
==歴史的背景== | ==歴史的背景== | ||
===両眼視野闘争研究の歴史=== | ===両眼視野闘争研究の歴史=== | ||
両眼視野闘争の歴史は古く、16世紀には既にルネサンス期イタリアの博学者である[[wikipedia:ja:ジャンバッティスタ・デッラ・ポルタ|ジャンバッティスタ・デッラ・ポルタ]](Giambattista della Porta)によって両眼視野闘争に関する記述がなされている[1]。19世紀には、Wheatstoneが両眼視野闘争に関する最初の体系的な実験心理学的研究を行った[2]。Wheatstoneは、自身で発明したミラー式ステレオスコープを用いて、左目と右目にそれぞれ異なるアルファベットを呈示した際、どちらか片方のアルファベットが知覚されること、どちらのアルファベットが知覚されるかは時間が経つと入れ替わるといった両眼視野闘争の特性に関する記述を行った。このWheatstoneの研究に触発されて、ドイツのHelmholtz、 アメリカのWilliam James、イギリスのSherringtonといった研究者らによって両眼視野闘争に関する研究が次々となされた[1,3]。 | |||
===日本における研究の歴史=== | ===日本における研究の歴史=== | ||
37行目: | 37行目: | ||
==両眼視野闘争と意識研究== | ==両眼視野闘争と意識研究== | ||
両眼視野闘争では、大脳以降での視覚処理システムへの入力が一定であるにもかかわらず、意識にのぼる刺激が交代する。この状況を用いて、時々刻々と変化する被験者による意識経験の報告にぴったりと相関するような神経活動(the Neuronal Correlates of Consciousness, NCC) | 両眼視野闘争では、大脳以降での視覚処理システムへの入力が一定であるにもかかわらず、意識にのぼる刺激が交代する。この状況を用いて、時々刻々と変化する被験者による意識経験の報告にぴったりと相関するような神経活動(the Neuronal Correlates of Consciousness, NCC) を見つけよう、というのが今日での有力な意識の神経メカニズムを探る手法の一つである(「[[意識]]」の項目参照)。NCCの研究には、両眼視野闘争およびフラッシュ抑制の他にも、逆行マスキングや運動誘発盲などが用いられている [36]。 | ||
===両眼視野闘争による無意識の研究=== | ===両眼視野闘争による無意識の研究=== | ||
76行目: | 76行目: | ||
==関連項目== | ==関連項目== | ||
[[一次視覚野]] | [[一次視覚野]] | ||
[[外側膝状体]] | [[外側膝状体]] | ||
[[機能的磁気共鳴画像法(fMRI)]] | [[機能的磁気共鳴画像法(fMRI)]] | ||
[[意識]] | [[意識]] | ||
[[立体視]] | [[立体視]] | ||
回編集