「ヒスタミン」の版間の差分

ナビゲーションに移動 検索に移動
36行目: 36行目:


== 貯蔵と放出 ==
== 貯蔵と放出 ==
 肥満細胞では、合成されたヒスタミンは細胞質の粗大[[分泌]]顆粒に貯蔵されている。細胞表面にIgE受容体を発現しており、そこにIgEが結合すると感作肥満細胞となる。IgEに特異的な抗原(アレルゲン)が結合すると架橋が形成され、それがトリガーとなって、脱顆粒によりヒスタミンが放出される。好塩基球もほぼ同様のメカニズムでヒスタミンを貯蔵、放出する。胃粘膜に存在するエンテロクロマフィン様細胞からは、[[摂食]]に伴ってヒスタミンが遊離され、壁細胞に作用し胃酸が分泌される。神経細胞では、[[小胞モノアミントランスポーター]](vesicular monoamine-transporter, [[VMAT]]-2)により[[シナプス小胞]]に輸送され貯蔵される[10]。
 肥満細胞では、合成されたヒスタミンは[[細胞質]]の[[粗大分泌顆粒]]に貯蔵されている。細胞表面に[[IgE受容体]]を発現しており、そこに[[IgE]]が結合すると[[感作肥満細胞]]となる。IgEに特異的な[[抗原]](アレルゲン)が結合すると架橋が形成され、それがトリガーとなって、脱顆粒によりヒスタミンが放出される。好塩基球もほぼ同様のメカニズムでヒスタミンを貯蔵、放出する。胃粘膜に存在するエンテロクロマフィン様細胞からは、[[摂食]]に伴ってヒスタミンが遊離され、壁細胞に作用し胃酸が分泌される。神経細胞では、[[小胞モノアミントランスポーター]](vesicular monoamine-transporter: [[VMAT]]-2)により[[シナプス小胞]]に輸送され貯蔵される<ref><pubmed>28596586</pubmed></ref>[10]。


== 受容体 ==
== 受容体 ==

案内メニュー