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Junko kurahashi (トーク | 投稿記録) 細 (→個体における機能) |
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約600アミノ酸残基からなる分泌タンパク質であり、線虫、[[ショウジョウバエ]]から[[哺乳動物]]まで高度に保存されている<ref name=ref4 />。哺乳動物では分泌型の[[ネトリン1]]〜[[ネトリン4|4]]以外に、[[GPIアンカー|グリコシルホスファチジルイノシトール(GPI)アンカー]]で[[細胞膜]]に結合した[[ネトリンG1]]と[[ネトリンG2]]が存在する<ref name=ref4 />。 | 約600アミノ酸残基からなる分泌タンパク質であり、線虫、[[ショウジョウバエ]]から[[哺乳動物]]まで高度に保存されている<ref name=ref4 />。哺乳動物では分泌型の[[ネトリン1]]〜[[ネトリン4|4]]以外に、[[GPIアンカー|グリコシルホスファチジルイノシトール(GPI)アンカー]]で[[細胞膜]]に結合した[[ネトリンG1]]と[[ネトリンG2]]が存在する<ref name=ref4 />。 | ||
いずれもN末端領域が、[[細胞基質]]タンパク質[[ラミニン]] | いずれもN末端領域が、[[細胞基質]]タンパク質[[ラミニン]]のN末端領域に存在するドメインVI、ドメインVに相同性を示す('''図1''')。ドメインVは3つの[[EGF]] ([[epidermal growth factor]]) 様の繰り返し配列から成る。ドメインVI・V領域のアミノ酸配列を比較すると、ネトリン1〜[[ネトリン3|3]]はラミニンγ鎖に相同性が高く、ネトリン4,ネトリンG1-G2は、ラミニンβ鎖に相同性が高い。 | ||
分泌型ネトリンのC末端領域(ドメインC、またはNTRモジュールと呼ばれる)は、塩基性アミノ酸に富み、[[ヘパリン]]と結合するが、ラミニンおよびネトリンGには存在しない。 | 分泌型ネトリンのC末端領域(ドメインC、またはNTRモジュールと呼ばれる)は、塩基性アミノ酸に富み、[[ヘパリン]]と結合するが、ラミニンおよびネトリンGには存在しない。 | ||
==受容体== | ==受容体== | ||
ネトリンの受容体としては、[[Deleted in Colorectal Cancer]] ([[DCC]])とそのパラログである[[ネオゲニン]] ([[neogenin]])、[[UNC-5]](哺乳動物では[[UNC5A]]-[[UNC5D|D]]の4種類が存在する)、および[[Down syndrome cell adhesion molecule]] ([[DSCAM]])がある<ref name=ref5><pubmed> 8861902</pubmed></ref> <ref name=ref6><pubmed>9126742</pubmed></ref> <ref name=ref7><pubmed>18585357</pubmed></ref> | ネトリンの受容体としては、[[Deleted in Colorectal Cancer]] ([[DCC]])とそのパラログである[[ネオゲニン]] ([[neogenin]])、[[UNC-5]](哺乳動物では[[UNC5A]]-[[UNC5D|D]]の4種類が存在する)、および[[Down syndrome cell adhesion molecule]] ([[DSCAM]])がある<ref name=ref5><pubmed> 8861902</pubmed></ref> <ref name=ref6><pubmed>9126742</pubmed></ref> <ref name=ref7><pubmed>18585357</pubmed></ref>('''図2''')。DCCとネオゲニンは軸索誘引作用を持ち、UNC5は軸索反発作用を持つ。DCCとUNC5の両方を発現する細胞では軸索反発が起こる。 | ||
ネトリンはヘパリンや[[ヘパラン硫酸]]と高い親和性で結合するため、細胞外に分泌されると細胞表面や[[基底膜]]に局在する。ネトリンは[[インテグリン]]とも結合し、[[細胞接着]]や移動を制御する。 | ネトリンはヘパリンや[[ヘパラン硫酸]]と高い親和性で結合するため、細胞外に分泌されると細胞表面や[[基底膜]]に局在する。ネトリンは[[インテグリン]]とも結合し、[[細胞接着]]や移動を制御する。 |