「有芯小胞」の版間の差分

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 まず未成熟な有芯小胞が[[wikipedia:ja:ゴルジ体|トランスゴルジネットワーク]]で形成され、線維状[[アクチン]]ネットワーク上を[[ミオシン]]Va依存的に[[wikipedia:ja:細胞膜|細胞膜]]へと運ばれる。成熟化の過程において有芯小胞は、[[シンタキシン]]6や[[シナプトタグミン]]IVなどとの融合のステップを経て、より大きな芯を形成するようになる。また、小胞内においては酵素によって内容物のプロセシングなどが行われる。未成熟な有芯小胞特異的なタンパク質は、成熟した有芯小胞になる過程で[[クラスリン]]依存的な膜再構成によって除かれる。
 まず未成熟な有芯小胞が[[wikipedia:ja:ゴルジ体|トランスゴルジネットワーク]]で形成され、線維状[[アクチン]]ネットワーク上を[[ミオシン]]Va依存的に[[wikipedia:ja:細胞膜|細胞膜]]へと運ばれる。成熟化の過程において有芯小胞は、[[シンタキシン]]6や[[シナプトタグミン]]IVなどとの融合のステップを経て、より大きな芯を形成するようになる。また、小胞内においては酵素によって内容物のプロセシングなどが行われる。未成熟な有芯小胞特異的なタンパク質は、成熟した有芯小胞になる過程で[[クラスリン]]依存的な膜再構成によって除かれる。


 同時に有芯小胞内腔の酸性化も行われる。ゴルジ体内腔のpHは6.5であるが、成熟した有芯小胞の内腔は5.0-6.0である。この酸性化は[[wikipedia:ja:ラット|ラット]]の[[wikipedia:ja:副腎髄質|副腎髄質]]由来の[[wikipedia:ja:褐色細胞腫|褐色細胞腫]]である[[wikipedia:ja:PC12|PC12]]細胞においては90分ほどで行われる。酸性化は、酵素による内容物のプロセシングや内容物の凝集に必要と考えられている<ref><pubmed>20074059</pubmed></ref>。
 同時に有芯小胞内腔の酸性化も行われる。ゴルジ体内腔のpHは6.5であるが、成熟した有芯小胞の内腔は5.0-6.0である。この酸性化は[[wikipedia:ja:ラット|ラット]]の[[wikipedia:ja:副腎髄質|副腎髄質]]由来の[[wikipedia:ja:褐色細胞腫|褐色細胞腫]]である[[wikipedia:PC12_cells|PC12]]細胞においては90分ほどで行われる。酸性化は、酵素による内容物のプロセシングや内容物の凝集に必要と考えられている<ref><pubmed>20074059</pubmed></ref>。


== 有芯小胞の分泌 ==
== 有芯小胞の分泌 ==

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