「攻撃性」の版間の差分

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==== ④具体的な社会的状況による分類 ====
==== ④具体的な社会的状況による分類 ====
例えばウィルソンは、動物に攻撃性が見られる社会的な状況として、1縄張りを巡る攻撃、2順位に関する攻撃、3性的な攻撃([wj:マントヒヒ|マントヒヒ]のオスがハレムからメスが出ないように脅す、[[オランウータン]]など[[霊長類]]が交尾のためにメスを攻撃したり交尾中に噛みつくことなど)、4親のしつけとしての攻撃、5離乳を巡る攻撃(子別れ)、6道徳的な攻撃(規律に従わせるための違反者への罰則など)、7補食的な攻撃、8捕食者に対する攻撃(モビングなど)、をあげている(ウィルソン, 1975 (原著), 1982(日本語版)) <ref name=Wilson1975/>。他にも、様々な状況下で子殺し行動も多くの動物種に見られる(黒田公美 et al., 2016)。<ref>'''黒田公美, 白石優子, 篠塚一貴, 時田賢一、加藤忠史, ed.'''<br>子ども虐待はなぜ起こるのか―親子関係の脳科学. In ここまでわかった!脳とこころ<br>''日本評論社'', pp. 16-24; 2016</ref>
例えばウィルソンは、動物に攻撃性が見られる社会的な状況として、1縄張りを巡る攻撃、2順位に関する攻撃、3性的な攻撃([[wj:マントヒヒ|マントヒヒ]]のオスがハレムからメスが出ないように脅す、[[オランウータン]]など[[霊長類]]が交尾のためにメスを攻撃したり交尾中に噛みつくことなど)、4親のしつけとしての攻撃、5離乳を巡る攻撃(子別れ)、6道徳的な攻撃(規律に従わせるための違反者への罰則など)、7補食的な攻撃、8捕食者に対する攻撃(モビングなど)、をあげている(ウィルソン, 1975 (原著), 1982(日本語版)) <ref name=Wilson1975/>。他にも、様々な状況下で子殺し行動も多くの動物種に見られる(黒田公美 et al., 2016)。<ref>'''黒田公美, 白石優子, 篠塚一貴, 時田賢一、加藤忠史, ed.'''<br>子ども虐待はなぜ起こるのか―親子関係の脳科学. In ここまでわかった!脳とこころ<br>''日本評論社'', pp. 16-24; 2016</ref>


==== ⑤病的な攻撃性 ====
==== ⑤病的な攻撃性 ====

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