「Held萼状シナプス」の版間の差分

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==== エンドサイトーシスの修飾 ====
==== エンドサイトーシスの修飾 ====
 開口放出とエンドサイトーシスのバランスは、シナプス伝達の維持に重要である。高頻度でシナプス伝達が起きると、シナプス前終末のCa<sup>2+</sup>濃度が上昇しエンドサイトーシスが亢進する<ref name=ref27 />。またシナプス後細胞では、[[NMDA型グルタミン酸受容体]]を介したCa<sup>2+</sup>流入によってNOSの活性化が誘導され[[一酸化窒素]]が合成される。一酸化窒素は拡散し[[逆行性シグナル]]としてシナプス前終末に入り、前終末の[[可溶性グアニル酸シクラーゼ]]を活性化する。以下、シナプス前終末内[[cGMP]]濃度の上昇→[[タンパク質リン酸化酵素G]] (PKG)の活性化→[[RhoA]]の活性→[[Rhoキナーゼ]]の活性化→[[PIP2|PIP<sub>2</sub>]]の産生というカスケードを経て、エンドサイトーシスを加速する<ref name=ref47><pubmed> 22578503 </pubmed></ref><ref name=ref48><pubmed> 23864695 </pubmed></ref>。
 開口放出とエンドサイトーシスのバランスは、シナプス伝達の維持に重要である。高頻度でシナプス伝達が起きると、シナプス前終末のCa<sup>2+</sup>濃度が上昇しエンドサイトーシスが亢進する<ref name=ref27 />。またシナプス後細胞では、[[NMDA型グルタミン酸受容体]]を介したCa<sup>2+</sup>流入によってNOSの活性化が誘導され[[一酸化窒素]]が合成される。一酸化窒素は拡散し[[逆行性シグナル]]としてシナプス前終末に入り、前終末の[[可溶性グアニル酸シクラーゼ]]を活性化する。以下、シナプス前終末内[[cGMP]]濃度の上昇→[[サイクリックGMP依存性タンパク質リン酸化酵素]] ([[PKG]])の活性化→[[RhoA]]の活性→[[Rhoキナーゼ]]の活性化→[[PIP2|PIP<sub>2</sub>]]の産生というカスケードを経て、エンドサイトーシスを加速する<ref name=ref47><pubmed> 22578503 </pubmed></ref><ref name=ref48><pubmed> 23864695 </pubmed></ref>。


==== シナプス伝達の短期可塑性 ====
==== シナプス伝達の短期可塑性 ====

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