「ゲノム編集」の版間の差分

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==== CRISPR/Cpf1システム ====
==== CRISPR/Cpf1システム ====
 [[w:Cpf1|Cpf1]] ([[w:Cas12a|Cas12a]])は、クラス2Ⅴ型のCRISPR/Casシステムに関わるDNA[[wj:エンドヌクレアーゼ|エンドヌクレアーゼ]]であり、新たなゲノム編集ツールとして注目されている<ref><pubmed>26422227</pubmed></ref>[10]。Cpf1はCas9とは異なる以下のような特徴を持っている。#Cpf1はgRNAとしてcrRNAのみを必要とし、tracrRNAは必要ない。#Cpf1はCas9と異なり、PAM配列としてTTTV (VはA, C, G)、TTCV, TCTV, CTTVを認識する。#Cas9はDNA二本鎖を切断し平滑末端を形成するが、Cpf1は突出末端を形成する。
 [[w:Cpf1|Cpf1]] ([[w:Cas12a|Cas12a]])は、クラス2Ⅴ型のCRISPR/Casシステムに関わるDNA[[wj:エンドヌクレアーゼ|エンドヌクレアーゼ]]であり、新たなゲノム編集ツールとして注目されている<ref><pubmed>26422227</pubmed></ref>[10]。Cpf1はCas9とは異なる以下のような特徴を持っている。
#Cpf1はgRNAとしてcrRNAのみを必要とし、tracrRNAは必要ない。
#Cpf1はCas9と異なり、PAM配列としてTTTV (VはA, C, G)、TTCV, TCTV, CTTVを認識する。
#Cas9はDNA二本鎖を切断し平滑末端を形成するが、Cpf1は突出末端を形成する。


 CRISPR/Cpf1システムは、ヒト細胞株やマウス受精卵のゲノム編集に応用され、CRISPR/Cas9システムよりオフターゲットの頻度が少ないことが報告されている<ref><pubmed>27347757</pubmed></ref><ref><pubmed>27272387</pubmed></ref>[11][12]。
 CRISPR/Cpf1システムは、ヒト細胞株やマウス受精卵のゲノム編集に応用され、CRISPR/Cas9システムよりオフターゲットの頻度が少ないことが報告されている<ref><pubmed>27347757</pubmed></ref><ref><pubmed>27272387</pubmed></ref>[11][12]。

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