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[[ファイル:nanobody3.jpg |サムネイル|300px|'''図2.リャマ由来のGFPナノボディのアミノ酸配列 <br>FR1, FR2, FR3, FR4というフレームワーク領域を挟んで超可変領域である相補性決定領域と呼ばれる3つのCDR1, CDR2, CDR3が見られる。リャマ由来のナノボディでは、普通、一本のジスルフィド結合(S-S)がある。]] | [[ファイル:nanobody3.jpg |サムネイル|300px|'''図2.リャマ由来のGFPナノボディのアミノ酸配列''' <br>FR1, FR2, FR3, FR4というフレームワーク領域を挟んで超可変領域である相補性決定領域と呼ばれる3つのCDR1, CDR2, CDR3が見られる。リャマ由来のナノボディでは、普通、一本のジスルフィド結合(S-S)がある。]] | ||
[[ファイル:nanobody2.jpg |サムネイル|200px|'''図3.リャマ由来のGFPナノボディとGFP <br>Protein Data Bank | [[ファイル:nanobody2.jpg |サムネイル|200px|'''図3.リャマ由来のGFPナノボディとGFP '''<br>Protein Data Bank {{PDB2|3OGO}}]] | ||
ナノボディは、通常120アミノ酸残基のポリペプチドである。基本的には、典型的な免疫グロブリンの可変領域の配列の構成と類似しており、FR1からFR4というフレームワーク領域(framework region)に挟まれて超可変領域である相補性決定領域(complementary determining region, CDR)と呼ばれる3つのCDR1-3が見られる(''' | ナノボディは、通常120アミノ酸残基のポリペプチドである。基本的には、典型的な免疫グロブリンの可変領域の配列の構成と類似しており、FR1からFR4というフレームワーク領域(framework region)に挟まれて超可変領域である相補性決定領域(complementary determining region, CDR)と呼ばれる3つのCDR1-3が見られる('''図2''')。'''図3'''にリャマ由来のGFPナノボディの結晶構造を示す。このGFPとGFPナノボディのKd値は約1nMである<ref><pubmed>20945358</pubmed></ref>。 | ||
しかしながら、通常の免疫グロブリンの可変領域とは異なる特徴が見られ、それがナノボディの長所ともなっている。 | しかしながら、通常の免疫グロブリンの可変領域とは異なる特徴が見られ、それがナノボディの長所ともなっている。 |