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== 大脳皮質== | == 大脳皮質== | ||
発生過程における、[[ | 発生過程における、[[wja:哺乳類|哺乳類]]の大脳皮質の最表層を指す。成熟した哺乳類の大脳皮質は6層の構造を持っており、辺縁帯はそのうちの最表層である第I層Layer I(分子層molecular layer)を形成する。第Ⅰ層はニューロンをほとんど含まず、主な構成要素は、下層のII・III・V層にある[[錐体細胞]]が伸ばす[[樹状突起]]と、それに入力する線維([[交連線維]]・[[連合線維]]・[[視床]][[非特殊核]]からの視床皮質投射線維)である。ただし、第Ⅰ層は[[カハール・レチウス細胞]] [[Cajal-Retzius cells]]を含んでおり、この細胞はニューロンの移動に極めて重要な[[リーリン]]タンパク質を産生する<ref name=Terashima/>。 | ||
[[ファイル:図2大脳皮質の辺縁帯.jpg|thumb|right|250px|図2 大脳皮質の辺縁帯]] | [[ファイル:図2大脳皮質の辺縁帯.jpg|thumb|right|250px|図2 大脳皮質の辺縁帯]] | ||
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[[ファイル:図3後角の辺縁帯.jpg|thumb|right|250px|図3 脊髄後角の辺縁帯]] | [[ファイル:図3後角の辺縁帯.jpg|thumb|right|250px|図3 脊髄後角の辺縁帯]] | ||
脊髄の灰白質は蝶が羽根を広げたような形態をしており、背側部を後角 posterior horn, dorsal horn、腹側部を前角 [[anterior horn]], [[ventral horn]]という。その中間を[[中間帯]] [[intermediate zone]]([[側角]] [[lateral horn]])と呼ぶ。後角は層構造を呈し、背側から[[後角尖]] [[apex]]、[[後角頭]] [[head]]、[[後角頚部]] [[neck]]、[[後角底]] [[base]]からなる。後角尖は更に2層に分けることが出来、背側を[[海綿質]] [[substantia spongiosa]]または辺縁帯([[縁帯]])といい、腹側を[[膠様質]] [[substantia gelatinosa]]という(図3)。なお、脊髄灰白質はスウェーデンの神経学者[[ | 脊髄の灰白質は蝶が羽根を広げたような形態をしており、背側部を後角 posterior horn, dorsal horn、腹側部を前角 [[anterior horn]], [[ventral horn]]という。その中間を[[中間帯]] [[intermediate zone]]([[側角]] [[lateral horn]])と呼ぶ。後角は層構造を呈し、背側から[[後角尖]] [[apex]]、[[後角頭]] [[head]]、[[後角頚部]] [[neck]]、[[後角底]] [[base]]からなる。後角尖は更に2層に分けることが出来、背側を[[海綿質]] [[substantia spongiosa]]または辺縁帯([[縁帯]])といい、腹側を[[膠様質]] [[substantia gelatinosa]]という(図3)。なお、脊髄灰白質はスウェーデンの神経学者[[w:Bror Rexed|Bror Rexed]]によってI層からX層に区分されている。Rexedの区分では辺縁帯はI層にあたり、膠様質はII層にあたる<ref>''' ジョン・H・マーティン=著、野村金子武嗣=監訳'''<br> マーティン 神経解剖学 テキストとアトラス 初版 <br>''西村書店(東京)'':2007</ref>。 | ||
脊髄後角にあるニューロンは、[[後根神経節]]ニューロンからの[[体性感覚]]を受容する。辺縁帯では特に[[痛覚]]と[[温度覚]]を伝える神経線維([[Aδ線維]])の投射を受ける。 | 脊髄後角にあるニューロンは、[[後根神経節]]ニューロンからの[[体性感覚]]を受容する。辺縁帯では特に[[痛覚]]と[[温度覚]]を伝える神経線維([[Aδ線維]])の投射を受ける。 |