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==イメージング研究の知見== | ==イメージング研究の知見== | ||
イメージング研究では、主に健常者を対象として、あるタスクを行ってもらい、その際の脳の賦活部位を、機能的磁気共鳴画像や[[陽電子放射断層撮像法]](PET: Positron Emission Tomography)などの手法を用いて明らかにしようとしている。また、[[メタ分析]] (meta-analysis)、すなわち複数のイメージング研究の結果の俯瞰的な視点からの分析が行われている。Binder他は<ref name=Binder2009><pubmed>19329570</pubmed></ref>、100以上の研究を集めたメタ分析を行ったところ、意味処理に関与する部位は68%が左半球で32%が右半球であった。また、一般的な意味処理(general semantic processing)に関与する部位として、大脳の左半球の3つの領域(後方の多種感覚の統合をおこなう[[連合皮質]]、多種感覚の統合をおこなう[[前頭前皮質]]、[[内側辺縁領域]])とそこに属する7つの部位(下頭頂葉後方、[[中側頭回]]、[[紡錘状回]]と[[海馬傍回]]、[[下前頭回]]、[[背内側前頭前野]]、[[腹内側前頭前野]]、[[後帯状回]])が重要な役割を果たすとしている<ref name=Binder2009><pubmed>19329570</pubmed></ref>。 | イメージング研究では、主に健常者を対象として、あるタスクを行ってもらい、その際の脳の賦活部位を、機能的磁気共鳴画像や[[陽電子放射断層撮像法]]([[PET]]: [[Positron Emission Tomography]])などの手法を用いて明らかにしようとしている。また、[[メタ分析]] (meta-analysis)、すなわち複数のイメージング研究の結果の俯瞰的な視点からの分析が行われている。Binder他は<ref name=Binder2009><pubmed>19329570</pubmed></ref>、100以上の研究を集めたメタ分析を行ったところ、意味処理に関与する部位は68%が左半球で32%が右半球であった。また、一般的な意味処理(general semantic processing)に関与する部位として、大脳の左半球の3つの領域(後方の多種感覚の統合をおこなう[[連合皮質]]、多種感覚の統合をおこなう[[前頭前皮質]]、[[内側辺縁領域]])とそこに属する7つの部位(下頭頂葉後方、[[中側頭回]]、[[紡錘状回]]と[[海馬傍回]]、[[下前頭回]]、[[背内側前頭前野]]、[[腹内側前頭前野]]、[[後帯状回]])が重要な役割を果たすとしている<ref name=Binder2009><pubmed>19329570</pubmed></ref>。 | ||
* '''後方の多種感覚の統合をおこなう連合皮質'''(posterior heteromodal association cortex) | * '''後方の多種感覚の統合をおこなう連合皮質'''(posterior heteromodal association cortex) |