「依存症」の版間の差分

ナビゲーションに移動 検索に移動
編集の要約なし
33行目: 33行目:
== 依存症の脳内メカニズム ==
== 依存症の脳内メカニズム ==


[[Image:Fig.1.png|thumb|300px|'''図1.報酬系に影響を与える依存性物質とその標的分子''']]  
[[Image:依存症.png|thumb|300px|'''図1.報酬系に影響を与える依存性物質とその標的分子''']]  


=== 依存性物質と報酬系 ===
=== 依存性物質と報酬系 ===
83行目: 83行目:
 ギャンブル依存ではセロトニンの機能異常、尿中、血中、髄液中のノルアドレナリン代謝産物レベルが上昇していることやαアドレナリン受容体拮抗薬に対する成長ホルモン反応が増大していることからノルアドレナリン機能異常、髄液中のドーパミンレベルの低下およびドーパミン代謝産物レベルの上昇が見られることからドーパミンの代謝回転の上昇が報告されている<ref><pubmed>12635538</pubmed></ref>。
 ギャンブル依存ではセロトニンの機能異常、尿中、血中、髄液中のノルアドレナリン代謝産物レベルが上昇していることやαアドレナリン受容体拮抗薬に対する成長ホルモン反応が増大していることからノルアドレナリン機能異常、髄液中のドーパミンレベルの低下およびドーパミン代謝産物レベルの上昇が見られることからドーパミンの代謝回転の上昇が報告されている<ref><pubmed>12635538</pubmed></ref>。


 ギャンブルに関する刺激と感情(悲しみ、幸福感)に関する刺激を提示してfMRIによる脳神経画像をギャンブル依存者と健常人を比較すると、ギャンブル依存の人は情動・モチベーションに反応が生じる際の脳活動と情動やモチベーションの自己報告との相関の強さがより顕著であり、ギャンブルへの衝動性の主観的評価と内側前頭前野皮質の活動との負の相関、中側頭回および側頭極の活動との正の相関を示した<ref><pubmed>21811809</pubmed></ref>。  
 ギャンブルに関する刺激と感情(悲しみ、幸福感)に関する刺激を提示してfMRIによる脳神経画像をギャンブル依存者と健常人を比較すると、ギャンブル依存の人は情動・モチベーションに反応が生じる際の脳活動と情動やモチベーションの自己報告との相関の強さがより顕著であり、ギャンブルへの衝動性の主観的評価と内側前頭前野皮質の活動との負の相関、中側頭回および側頭極の活動との正の相関を示した<ref><pubmed>21811809</pubmed></ref>。


== 治療 ==
== 治療 ==

案内メニュー