16,040
回編集
細編集の要約なし |
細編集の要約なし |
||
10行目: | 10行目: | ||
{{box|text= 哺乳類の大脳半球の表面には『しわ』すなわち凹凸が存在するが、その『しわ』の隆起部分を脳回といい、脳回の横にある陥凹部分を脳溝という。}} | {{box|text= 哺乳類の大脳半球の表面には『しわ』すなわち凹凸が存在するが、その『しわ』の隆起部分を脳回といい、脳回の横にある陥凹部分を脳溝という。}} | ||
[[ファイル:Kawasaki gyrus sulcus Fig1.png|サムネイル|'''図1. ヒト大脳の外観(側面図)'''<br>多くの脳回と脳溝が見られる。[https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Human_and_chimp_brain.png Wikipedia]より引用。]] | [[ファイル:Kawasaki gyrus sulcus Fig1.png|サムネイル|'''図1. ヒト大脳の外観(側面図)'''<br>多くの脳回と脳溝が見られる。[https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Human_and_chimp_brain.png Wikipedia]より引用。]] | ||
[[ファイル: | [[ファイル:Gyrus_sulcus_ja.png|サムネイル|'''図2. 大脳の脳回と脳溝の拡大模式図'''<br>[https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Gyrus_sulcus_ja.png Wikipedia]より引用。]] | ||
== 構造的特徴 == | == 構造的特徴 == | ||
哺乳類の大脳半球の表面には『しわ』すなわち凹凸が存在するが('''図1''')、その『しわ』の隆起部分を脳回といい、また脳回の横にある陥凹部分を脳溝という('''図2''')。脳回を持つ脳をgyrencephalic、持たない脳をlissencephalicと表現する。脳回は一般的に、ヒト、サル、ウシ、ゾウ、クジラなどの大きな大脳を持つ動物種には見られるのに対して、ラットやマウスなどの大脳が小さい動物種は脳回を持たないことが多い<ref name=Welker1990>'''Welker W. (1990).'''<br>Why does cerebral cortex fissure and fold?<br>In: Jones EG, Peters A, editors. Cereb Cortex. 8B. Boston, MA: Springer; pp. 3-136.</ref> 。 | 哺乳類の大脳半球の表面には『しわ』すなわち凹凸が存在するが('''図1''')、その『しわ』の隆起部分を脳回といい、また脳回の横にある陥凹部分を脳溝という('''図2''')。脳回を持つ脳をgyrencephalic、持たない脳をlissencephalicと表現する。脳回は一般的に、ヒト、サル、ウシ、ゾウ、クジラなどの大きな大脳を持つ動物種には見られるのに対して、ラットやマウスなどの大脳が小さい動物種は脳回を持たないことが多い<ref name=Welker1990>'''Welker W. (1990).'''<br>Why does cerebral cortex fissure and fold?<br>In: Jones EG, Peters A, editors. Cereb Cortex. 8B. Boston, MA: Springer; pp. 3-136.</ref> 。 |