「正常圧水頭症」の版間の差分

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 我が国もガイドライン作成委員会で作成したiNPH Grading Scaleが使われている<ref name=Guideline2020 />。
 我が国もガイドライン作成委員会で作成したiNPH Grading Scaleが使われている<ref name=Guideline2020 />。
{| class="wikitable"
|+表. iNPH Grading Scale
! 重症度 !! 歩行障害 !! 認知障害 !! 排尿障害
|-
| 0 || 正常 || 正常 || 正常
|-
| 1 || ふらつきや歩行障害の自覚 || 注意・記憶障害の自覚 || 頻尿,または尿意切迫
|-
| 2 || 補助器具(杖,手すりなど)を使わずに自立歩行が可能な歩行障害 || 注意力の低下、記憶障害はあるが、時間・場所の見当識は良好 || 時折の失禁<br>(1~3回/ 週以上)
|-
| 3 || 補助器具や介助がなければ歩行不能 || 時間・場所の見当識障害 || 頻回の尿失禁<br>(1回/日以上)
|-
| 4 || 介助しても歩行不能 || 見当識障害のため状況判断ができず、意味ある会話が成立しない || 膀胱機能が全くコントロールできない
|}


 しかし、主観的な評価スケールは検者間や施設間で判定が異なる可能性があり、歩行・運動機能評価には3m Timed Up & Go (TUG)、認知機能評価にはMini-Mental State Examination (MMSE)など、広く使われている客観的な評価法を取り入れることで、施設間での重症度評価を一致させる。
 しかし、主観的な評価スケールは検者間や施設間で判定が異なる可能性があり、歩行・運動機能評価には3m Timed Up & Go (TUG)、認知機能評価にはMini-Mental State Examination (MMSE)など、広く使われている客観的な評価法を取り入れることで、施設間での重症度評価を一致させる。

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