「レビー小体型認知症」の版間の差分

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! style="text-align:left"|'''支持的臨床特徴とバイオマーカー'''
! style="text-align:left"|'''支持的臨床特徴とバイオマーカー'''
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|'''支持的臨床特徴:'''<br>
|'''支持的臨床特徴'''<br>
:抗精神病薬に対する過敏性、姿勢の不安定さ、繰り返す転倒、失神、原因不明の意識障害、高度な自律神経障害(便秘、起立性低血圧、尿失禁など)、過眠、嗅覚低下、幻視以外の幻覚、系統化された:妄想、アパシー、不安、抑うつ<br>
:抗精神病薬に対する過敏性、姿勢の不安定さ、繰り返す転倒、失神、原因不明の意識障害、高度な自律神経障害(便秘、起立性低血圧、尿失禁など)、過眠、嗅覚低下、幻視以外の幻覚、系統化された:妄想、アパシー、不安、抑うつ<br>
'''支持的バイオマーカー:'''<br>
'''支持的バイオマーカー'''<br>
:CT/MRIで内側側頭葉が比較的保たれている<br>
:CT/MRIで内側側頭葉が比較的保たれている<br>
:PET/SPECTにおける後頭葉を含む全般的脳血流代謝の低下<br>
:PET/SPECTにおける後頭葉を含む全般的脳血流代謝の低下<br>
:FDG-PETでの帯状回島兆候(cingulate island sign)<br>
:FDG-PETでの帯状回島兆候(cingulate island sign)<br>
:脳波での後部領域徐波化<br>
:脳波での後部領域徐波化<br>
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! style="text-align:left"|Probable レビー小体型認知症の診断:<br>
! style="text-align:left"|Probable レビー小体型認知症の診断<br>
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:b. 中核的臨床特徴 1項目、かつ指標的バイオマーカー 1項目以上を満たす
:b. 中核的臨床特徴 1項目、かつ指標的バイオマーカー 1項目以上を満たす
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! style="text-align:left"|Possible レビー小体型認知症の診断:<br>
! style="text-align:left"|Possible レビー小体型認知症の診断<br>
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:b. 指標的バイオマーカーの1項目以上を満たすが、中核的臨床特徴を認めない
:b. 指標的バイオマーカーの1項目以上を満たすが、中核的臨床特徴を認めない
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! style="text-align:left"|レビー小体型認知症の可能性が低いケース:<br>
! style="text-align:left"|レビー小体型認知症の可能性が低いケース<br>
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:b. 中核的特徴がパーキンソニズムのみで、高度認知症の時期になってから出現した場合
:b. 中核的特徴がパーキンソニズムのみで、高度認知症の時期になってから出現した場合
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Probable レビー小体型認知症の診断:
a. 中核的臨床特徴 2項目以上を満たす
b. 中核的臨床特徴 1項目、かつ指標的バイオマーカー 1項目以上を満たす
Possible レビー小体型認知症の診断:
a. 中核的臨床特徴 1項目を満たすが、指標的バイオマーカーの証明がない
b. 指標的バイオマーカーの1項目以上を満たすが、中核的臨床特徴を認めない
レビー小体型認知症の可能性が低いケース:
a. 臨床像の一部あるいは全体を説明しうる他の身体疾患や脳疾患(脳血管障害など)の存在(ただし、混合病理を伴うレビー小体型認知症の可能性は残る)
b. 中核的特徴がパーキンソニズムのみで、高度認知症の時期になってから出現した場合


=== レビー小体型認知症とPDD ===
=== レビー小体型認知症とPDD ===

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