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<sup>18</sup>F-fluorodeoxyglucose(FDG) PETでは頭頂葉、側頭葉、後頭葉皮質での糖代謝が低下し、特に一次視覚野を含む後頭葉での低下はレビー小体型認知症に特徴的でアルツハイマー病との鑑別に有用である(図3A)。前頭葉から後頭葉まで皮質代謝がびまん性に低下する症例も多く、その場合には基底核や視床の代謝が相対的に高くみえる。相対的に後部帯状回付近の代謝が高く見える帯状回島徴候(cingulate island sign、図3B)がみられることもある <ref name=McKeith2017><pubmed>28592453</pubmed></ref> 3)。SPECTによる脳血流検査でもPETと同様の所見が得られるが、PETに比べると感度は劣る。 | <sup>18</sup>F-fluorodeoxyglucose(FDG) PETでは頭頂葉、側頭葉、後頭葉皮質での糖代謝が低下し、特に一次視覚野を含む後頭葉での低下はレビー小体型認知症に特徴的でアルツハイマー病との鑑別に有用である(図3A)。前頭葉から後頭葉まで皮質代謝がびまん性に低下する症例も多く、その場合には基底核や視床の代謝が相対的に高くみえる。相対的に後部帯状回付近の代謝が高く見える帯状回島徴候(cingulate island sign、図3B)がみられることもある <ref name=McKeith2017><pubmed>28592453</pubmed></ref> 3)。SPECTによる脳血流検査でもPETと同様の所見が得られるが、PETに比べると感度は劣る。 | ||
[[ファイル:Nagahama Dementia with Lewie Bodies Fig3.jpg|サムネイル|'''図3. アルツハイマー病, レビー小体型認知症, 健常者(NC)の脳糖代謝画像'''<br>A) アルツハイマー病では後頭葉の糖代謝が保たれているが、レビー小体型認知症では頭頂側頭葉に加えて後頭葉の糖代謝も低下している(矢印)。<br> | |||
B) アルツハイマー病では後部帯状回の糖代謝が低下しているが、レビー小体型認知症では後部帯状回の糖代謝が保たれている反面、後頭葉の代謝が低下しているために後部帯状回がisland状にみえる(矢尻)。<br>文献<ref name=McKeith2017 />より引用)]] | |||
A) アルツハイマー病では後頭葉の糖代謝が保たれているが、レビー小体型認知症では頭頂側頭葉に加えて後頭葉の糖代謝も低下している(矢印)。 | |||
B) アルツハイマー病では後部帯状回の糖代謝が低下しているが、レビー小体型認知症では後部帯状回の糖代謝が保たれている反面、後頭葉の代謝が低下しているために後部帯状回がisland状にみえる(矢尻)。 | |||
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