「三叉神経痛」の版間の差分

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 その他、大後頭神経三叉神経症候群(Great Occipital Trigeminal Syndrome : GOTS)という概念がある。これは、後頭部に痛みがある場合、目の奥の痛みや目の疲れを同時に自覚するものである。三叉神経のうち、第1枝(眼神経)の由来の神経線維と、頸神経系(C1・C2)の一部の神経線維は脊髄上部で同じ細胞に接続しており、後頭神経の興奮(後頭部痛・項部痛)が三叉神経の第1枝(眼神経)に伝搬して、前頭部および眼窩部への関連痛症状(目の奥の痛みなど)を引き起こす<ref name=寺本純>'''寺本純 (2005).'''<br> 大後頭神経・三叉神経症候群(great occipital-trigeminal syndrome(GOTS)). 臨床頭痛学,寺本純著. 診断と治療社, 東京, pp 425-426.</ref>[10]。一方、三叉神経の第2枝および第3枝の頚髄レベルへの投射は比較的少なく、頚椎性の痛みが上顎や下顎骨への関連痛として知覚される可能性は少ない。
 その他、大後頭神経三叉神経症候群(great occipital trigeminal syndrome, GOTS)という概念がある。これは、後頭部に痛みがある場合、目の奥の痛みや目の疲れを同時に自覚するものである。三叉神経のうち、第1枝(眼神経)の由来の神経線維と、頸神経系(C1・C2)の一部の神経線維は脊髄上部で同じ細胞に接続しており、後頭神経の興奮(後頭部痛・項部痛)が三叉神経の第1枝(眼神経)に伝搬して、前頭部および眼窩部への関連痛症状(目の奥の痛みなど)を引き起こす<ref name=寺本純>'''寺本純 (2005).'''<br> 大後頭神経・三叉神経症候群(great occipital-trigeminal syndrome(GOTS)). 臨床頭痛学,寺本純著. 診断と治療社, 東京, pp 425-426.</ref>[10]。一方、三叉神経の第2枝および第3枝の頚髄レベルへの投射は比較的少なく、頚椎性の痛みが上顎や下顎骨への関連痛として知覚される可能性は少ない。


== 病態生理  ==
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