「インフラマソーム」の版間の差分

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  || けいれん、アルツハイマー病、[[パーキンソン病]]、[[ハンチントン舞踏病]]、[[多系統萎縮症]]、多発性硬化症、[[筋萎縮性側索硬化症]]、脳梗塞、脳出血、クモ膜下出血、脳挫傷、脊髄損傷、[[うつ病]]、[[双極性障害]]、[[統合失調症]]、[[脳腫瘍]]
  || けいれん、アルツハイマー病、[[パーキンソン病]]、[[ハンチントン舞踏病]]、[[多系統萎縮症]]、多発性硬化症、[[筋萎縮性側索硬化症]]、脳梗塞、脳出血、クモ膜下出血、脳挫傷、脊髄損傷、[[うつ病]]、[[双極性障害]]、[[統合失調症]]、[[脳腫瘍]]
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| [[NLRC4]] || [[サルモネラ菌]]、[[レジオネラ菌]]、[[赤痢菌]]由来の[[フラジェリン]]、[[分泌]]装置タンパク質 || アルツハイマー病、多発性硬化症、筋萎縮性側索硬化症、脳梗塞、脳挫傷、脳腫瘍
| NLRC4 || [[サルモネラ菌]]、[[レジオネラ菌]]、[[赤痢菌]]由来の[[フラジェリン]]、[[分泌]]装置タンパク質 || アルツハイマー病、多発性硬化症、筋萎縮性側索硬化症、脳梗塞、脳挫傷、脳腫瘍
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| [[AIM2]] || 細菌由来のDNA|| アルツハイマー病、多発性硬化症、脳挫傷、脳腫瘍
| AIM2 || 細菌由来のDNA|| アルツハイマー病、多発性硬化症、脳挫傷、脳腫瘍
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==構成分子==
==構成分子==
 以上に述べたようなパターン認識受容体の活性化が起こると、[[ASC]] ([[apoptosis-associated speck-like protein containing a CARD]])と呼ばれる[[アダプタータンパク質]]と[[カスパーゼ-1前駆体]] ([[プロカスパーゼ-1]])を集合させて7量体を形成し、巨大なタンパク質複合体(インフラマソーム:'''図1''')となる<ref name=Lamkanfi2014><pubmed>24855941</pubmed></ref> 2)。このような複合体が形成されるとプロカスパーゼ-1が自己切断され、活性化型[[カスパーゼ-1]]となる。活性化したカスパーゼ-1は、[[炎症性サイトカイン]]の前駆体である[[プロIL-1&beta;]]や[[プロIL-18]]を切断することにより、活性型の[[IL-1&beta;]]や[[IL-18]]として放出させて炎症を惹起する。さらにカスパーゼ-1は、その基質である[[ガスダーミンD]] (GSDMD)と呼ばれるタンパク質を切断するが、その切断されたN末端側の断片は多量体を形成して[[細胞膜]]に挿入されることにより、大きな孔(ポア)を形成して細胞膜を破壊し、細胞の膨潤や破裂を来たす<ref name=Ding2016><pubmed>27281216</pubmed></ref> 3)。
 以上に述べたようなパターン認識受容体の活性化が起こると、[[ASC]] ([[apoptosis-associated speck-like protein containing a CARD]])と呼ばれる[[アダプタータンパク質]]と[[カスパーゼ-1前駆体]] ([[プロカスパーゼ-1]])を集合させて7量体を形成し、巨大なタンパク質複合体(インフラマソーム:'''図1''')となる<ref name=Lamkanfi2014><pubmed>24855941</pubmed></ref> 2)。このような複合体が形成されるとプロカスパーゼ-1が自己切断され、活性化型[[カスパーゼ-1]]となる。活性化したカスパーゼ-1は、[[炎症性サイトカイン]]の前駆体である[[プロIL-1&beta;]]や[[プロIL-18]]を切断することにより、活性型の[[IL-1&beta;]]や[[IL-18]]として放出させて炎症を惹起する。さらにカスパーゼ-1は、その基質である[[ガスダーミンD]] (GSDMD)と呼ばれるタンパク質を切断するが、その切断されたN末端側の断片は多量体を形成して[[細胞膜]]に挿入されることにより、大きな孔(ポア)を形成して細胞膜を破壊し、細胞の膨潤や破裂を来たす<ref name=Ding2016><pubmed>27281216</pubmed></ref> 3)。

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