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1992年、「臨時脳死および臓器移植調査会」(通称、脳死臨調)は、脳死を人の死と認め、脳死体からの臓器移植の意義を是認し、さらに臓器の提供は本人の意思を最大限に尊重するという答申をまとめた。 | 1992年、「臨時脳死および臓器移植調査会」(通称、脳死臨調)は、脳死を人の死と認め、脳死体からの臓器移植の意義を是認し、さらに臓器の提供は本人の意思を最大限に尊重するという答申をまとめた。 | ||
1997年の「臓器の移植に関する法律」(「臓器移植法」)成立に伴い、法的脳死判定においては前記の脳死判定基準(竹内基準)に従うことと定められた。臨床現場での対応の指針として役立つような詳細が補足された「法的脳死判定マニュアル」が公表され<ref name=厚生省厚生科学研究費特別研究事業1999>'''厚生省厚生科学研究費特別研究事業「脳死判定手順に関する研究班」 (1999)'''<br>平成11年度報告書: 法的脳死判定マニュアル. </ref>[14]、[https://www.jotnw.or.jp/files/page/medical/manual/doc/noushi-hantei.pdf ウェブ] | 1997年の「臓器の移植に関する法律」(「臓器移植法」)成立に伴い、法的脳死判定においては前記の脳死判定基準(竹内基準)に従うことと定められた。臨床現場での対応の指針として役立つような詳細が補足された「法的脳死判定マニュアル」が公表され<ref name=厚生省厚生科学研究費特別研究事業1999>'''厚生省厚生科学研究費特別研究事業「脳死判定手順に関する研究班」 (1999)'''<br>平成11年度報告書: 法的脳死判定マニュアル. </ref>[14]、[https://www.jotnw.or.jp/files/page/medical/manual/doc/noushi-hantei.pdf ウェブ]上でも公開されている([[脳死#実際の判定手順|下記]]参照)。この最初の臓器移植法の諸外国と比較した特徴は次の点であった。 | ||
#前提条件、除外例などが厳密に定義され、脳波も必須とされるなど諸外国と比べても最も厳しいレベルの基準である。器質的脳障害の確認のためにCTなどの画像診断が必須とされているのも諸外国にない点。 | #前提条件、除外例などが厳密に定義され、脳波も必須とされるなど諸外国と比べても最も厳しいレベルの基準である。器質的脳障害の確認のためにCTなどの画像診断が必須とされているのも諸外国にない点。 |