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無髄軸索の興奮伝導の速さは軸索半径の平方根に比例する。有髄軸索の跳躍伝導の場合、その速さは軸索半径にほぼ比例する。一般に無髄軸索より有髄軸索の方が太く、伝導速度も大きい。有髄軸索の中では径が大きいものほど伝導は速い。末梢神経の軸索は接続する効果器、受容器によって、有髄か無髄か、径はどの程度かが大まかに決まっており、古くから髄鞘の有無、径の太さ、伝導速度の観点から下表のように分類されてきた。ローマ数字(Lloyd)と文字(Erlanger, Gasser)の分類の間で基準となった動物種や接続する効果器、受容器には相違があるが、しばしば併用される。 | 無髄軸索の興奮伝導の速さは軸索半径の平方根に比例する。有髄軸索の跳躍伝導の場合、その速さは軸索半径にほぼ比例する。一般に無髄軸索より有髄軸索の方が太く、伝導速度も大きい。有髄軸索の中では径が大きいものほど伝導は速い。末梢神経の軸索は接続する効果器、受容器によって、有髄か無髄か、径はどの程度かが大まかに決まっており、古くから髄鞘の有無、径の太さ、伝導速度の観点から下表のように分類されてきた。ローマ数字(Lloyd)と文字(Erlanger, Gasser)の分類の間で基準となった動物種や接続する効果器、受容器には相違があるが、しばしば併用される。 | ||
{| | {| class="wikitable" | ||
|+'''神経線維の分類''' | |+'''表2. 神経線維の分類''' | ||
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! style="text-align:center" | ローマ数字(Lloyd)(太さから分類) | |||
! style="text-align:center" | 線維直径(μm) | |||
! style="text-align:center" | 文字(Erlanger, Gasser)(速度から分類) | |||
! style="text-align:center" | 伝導速度(m/s) | |||
! style="text-align:center" | 主な機能 | |||
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! rowspan="6" style="text-align:center" | 有髄神経 | |||
| style="text-align:center" | Ia, Ib | | style="text-align:center" | Ia, Ib | ||
| style="text-align:center" | 12-20 | | style="text-align:center" | 12-20 | ||
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| style="text-align:center" | 自律神経節前線維 | | style="text-align:center" | 自律神経節前線維 | ||
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! rowspan="1" style="text-align:center" | 無髄神経 | |||
| style="text-align:center" | IV | | style="text-align:center" | IV | ||
| style="text-align:center" | <1.5 | | style="text-align:center" | <1.5 |