「神経性やせ症」の版間の差分

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== 診断  ==
== 診断  ==


 神経性やせ症の診断について、表5に[[DSM-5]]<ref>American Psychiatric Association : Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders, 5th ed (DSM-5). American Psychiatric Publishing, Arlington, 2013</ref>と[[ICD-11]]<ref><pubmed>31084617<pubmed></ref>の診断基準を示した。
 神経性やせ症の診断について、表5に[[DSM-5]]<ref>American Psychiatric Association : Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders, 5th ed (DSM-5). American Psychiatric Publishing, Arlington, 2013</ref>と[[ICD-11]]<ref><pubmed>31084617</pubmed></ref>の診断基準を示した。


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#身長、年齢、発達段階、および体重の履歴に対して著しく低い体重。これは、食物入手困難や内科的および精神疾患によらない。低体重は、成人においてBMI 18.5 kg/m<sup>2</sup>未満、小児や思春期では各年齢のBMIの5パーセンタイル以下である。急激な体重減少(たとえば、6か月以内に元の体重の20%以上減少)も、他の診断基準が当てはまっていれば低体重の基準に当てはまる。子供や思春期では、体重減少ではなく、発達段階で期待される体重を得られない場合がある。
#身長、年齢、発達段階、および体重の履歴に対して著しく低い体重。これは、食物入手困難や内科的および精神疾患によらない。低体重は、成人においてBMI 18.5 kg/m<sup>2</sup>未満、小児や思春期では各年齢のBMIの5パーセンタイル以下である。急激な体重減少(たとえば、6か月以内に元の体重の20%以上減少)も、他の診断基準が当てはまっていれば低体重の基準に当てはまる。子供や思春期では、体重減少ではなく、発達段階で期待される体重を得られない場合がある。
#異常な低体重の達成および維持することを目的とした、食事制限やその他の行動が持続し、典型的には体重増加に対する極度の恐怖を伴う。行動はエネルギー摂取量を減らすことを目的として、絶食、低カロリー食品の選択、少量の食物の極端に緩慢な摂取、および食品の隠蔽または吐き出し、ならびに自己誘発性嘔吐および下剤、利尿薬や浣腸、糖尿病患者のインスリン投与の省略などがある。またエネルギー消費を増加させることを目的として、過剰な運動、過活動、意図的な寒冷への曝露、エネルギー消費を上げる薬剤(例:精神刺激薬、やせ薬、体重を減らすためのハーブ製品、甲状腺ホルモン剤など)の使用もある。
#異常な低体重の達成および維持することを目的とした、食事制限やその他の行動が持続し、典型的には体重増加に対する極度の恐怖を伴う。行動はエネルギー摂取量を減らすことを目的として、絶食、低カロリー食品の選択、少量の食物の極端に緩慢な摂取、および食品の隠蔽または吐き出し、ならびに自己誘発性嘔吐および下剤、利尿薬や浣腸、糖尿病患者のインスリン投与の省略などがある。またエネルギー消費を増加させることを目的として、過剰な運動、過活動、意図的な寒冷への曝露、エネルギー消費を上げる薬剤(例:[[精神刺激薬]]、[[やせ薬]]、体重を減らすためのハーブ製品、[[甲状腺ホルモン]]剤など)の使用もある。
#低体重は過大評価されており、人の自己評価の中心であるか、自分の体重や体型が正常または過剰であると不正確に認識されている。体重や体型へのこだわりについて明確に述べない場合、体重計で体重を繰り頻回にチェックする、巻き尺や鏡で体形をチェックする、食品のカロリー含有量を常に確認する、体重を減らす方法を調べる、または自宅に鏡を置くことを拒否する、ぴったりした服を避ける、体重を知ることを拒否、特定のサイズの服を購入するなどの極端な回避行動に現れる。
#低体重は過大評価されており、人の自己評価の中心であるか、自分の体重や体型が正常または過剰であると不正確に認識されている。体重や体型へのこだわりについて明確に述べない場合、体重計で体重を繰り頻回にチェックする、巻き尺や鏡で体形をチェックする、食品のカロリー含有量を常に確認する、体重を減らす方法を調べる、または自宅に鏡を置くことを拒否する、ぴったりした服を避ける、体重を知ることを拒否、特定のサイズの服を購入するなどの極端な回避行動に現れる。
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