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以上の定義のほかに、機能的結合の意味する範囲を「因果性を仮定しない向きなしの統計的依存性」に限局した上で、(前述したように)有効結合を「因果性を仮定する向きありの統計的依存性」と定義する場合もある。 | 以上の定義のほかに、機能的結合の意味する範囲を「因果性を仮定しない向きなしの統計的依存性」に限局した上で、(前述したように)有効結合を「因果性を仮定する向きありの統計的依存性」と定義する場合もある。 | ||
有効結合の推定に用いられるモデルとしては、動的因果モデリング(dynamic causal modeling)<ref name=Friston2003><pubmed>12948688</pubmed></ref>[19]や構造方程式モデリング(structural equation modeling)<ref name=Mclntosh1994>Mclntosh, A.R., & Gonzalez-Lima, F. (1994).<br>Structural equation modeling and its application to network analysis in functional brain imaging. Human brain mapping, 2(1-2), 2-22 [https://doi.org/10.1002/hbm.460020104 PDF]</ref>[20]などがある。これらのモデルは当初計算量の問題から少数(数個)の機能単位間の有効結合の推定にしか適用できなかったが、多数(数十個)の機能単位間の有効結合を推定できるように動的因果モデリングを拡張する研究も進められている<ref name=Razi2017><pubmed>29400357</pubmed></ref>[21]。 | 有効結合の推定に用いられるモデルとしては、動的因果モデリング(dynamic causal modeling)<ref name=Friston2003><pubmed>12948688</pubmed></ref>[19]や構造方程式モデリング(structural equation modeling)<ref name=Mclntosh1994>'''Mclntosh, A.R., & Gonzalez-Lima, F. (1994).'''<br>Structural equation modeling and its application to network analysis in functional brain imaging. Human brain mapping, 2(1-2), 2-22 [https://doi.org/10.1002/hbm.460020104 PDF]</ref>[20]などがある。これらのモデルは当初計算量の問題から少数(数個)の機能単位間の有効結合の推定にしか適用できなかったが、多数(数十個)の機能単位間の有効結合を推定できるように動的因果モデリングを拡張する研究も進められている<ref name=Razi2017><pubmed>29400357</pubmed></ref>[21]。 | ||
== 機能的結合の解析 == | == 機能的結合の解析 == |