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==位相―振幅カップリング== | ==位相―振幅カップリング== | ||
集団電位γ波は主に興奮性細胞の局所集団発火を反映することから<ref name=Fries2007><pubmed>17555828</pubmed></ref>、位相コーディングは、集団電位における周波数間カップリング(cross-frequency coupling)<ref name=Canolty2010><pubmed>20932795</pubmed></ref>の一種である、位相―振幅カップリング(phase amplitude coupling)との関わりが深い。位相―振幅カップリングとは、何らかの事象に関連して、早い周波数帯の集団電位リズム(ここではγ波)のパワーが、低い周波数帯のリズム(例えば、θ波)の特定の位相で増大する現象を指す。これまでに、θ-γカップリング(theta gamma coupling)が時間順序を含むワーキングメモリ<ref name=Lisman2013><pubmed>23522038</pubmed></ref><ref name=Heusser2016><pubmed>27571010</pubmed></ref> やエピソード記憶<ref name=Nyhus2010><pubmed>20060015</pubmed></ref>に関わること、 また、α―γカップリング(alpha gamma coupling)が空間のワーキングメモリ<ref name=Roux2014><pubmed>24268290</pubmed></ref>や視覚処理 <ref name=Jensen2014><pubmed>24836381</pubmed></ref> に関わることなどが議論されている。どの脳部位が、どのような事象に関して、どの周波数帯域の集団電位リズムを用いるかは、位相コーディングと位相―振幅カップリングに共通する課題である。脳大域回路における周波数依存的な部位間連動<ref name=Siegel2012><pubmed> 22233726 </pubmed></ref> とも関わりがある可能性がある。 | |||
==関連項目== | ==関連項目== |