「細胞質ポリアデニル化要素結合タンパク質」の版間の差分

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===その他===
===その他===
 哺乳類のCPEB1を含むすべてのCPEBファミリータンパク質は体細胞においてPARNではなく、デアデニース複合体CCR4-NOTをリクルートしmRNAの不安定化に関わることも報告されている31。一方、その制御機構はCPEB1とCPEB2-4で異なっているらしい。CPEB1は上述のようにN末端ドメインの単一アミノ酸残基のリン酸化で複合体の構成と翻訳抑制型・翻訳活性化型の変換が制御されているが、CPEB2-4ではN末端ドメインの複数のプロリン残基のリン酸化がタンパク質の液-液相分離を制御し、それが標的mRNAの制御に重要であるとされている。また、CPEB1は典型的なCPE配列をもつmRNAを標的とする一方、CPEB2-4はCPEB1と共通したmRNAを標的としつつ、それぞれに異なる非典型的なCPE配列をもつmRNAも標的にすることが報告されている20。
 哺乳類のCPEB1を含むすべてのCPEBファミリータンパク質は体細胞においてPARNではなく、デアデニース複合体CCR4-NOTをリクルートしmRNAの不安定化に関わることも報告されている<ref name=Ogami2014><pubmed>23178487</pubmed></ref>31。一方、その制御機構はCPEB1とCPEB2-4で異なっているらしい。CPEB1は上述のようにN末端ドメインの単一アミノ酸残基のリン酸化で複合体の構成と翻訳抑制型・翻訳活性化型の変換が制御されているが、CPEB2-4ではN末端ドメインの複数のプロリン残基のリン酸化がタンパク質の液-液相分離を制御し、それが標的mRNAの制御に重要であるとされている。また、CPEB1は典型的なCPE配列をもつmRNAを標的とする一方、CPEB2-4はCPEB1と共通したmRNAを標的としつつ、それぞれに異なる非典型的なCPE配列をもつmRNAも標的にすることが報告されている<ref name=Guillen-Boixet2016><pubmed>27802129</pubmed></ref>20。


==疾患との関わり==
==疾患との関わり==

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