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===高次階層=== | ===高次階層=== | ||
より高次の認知的構えには複数のステップを要する行動の計画<ref name=Tanji2001 />[35]、問題を把握し解決する様な情報処理<ref name=Newell1972>A. Newell and H. A. Simon, Human problem solving, vol. 104. Prentice-hall Englewood Cliffs, NJ, 1972. </ref>[50]、価値の判断を伴うような意思決定などに関わるものが挙げられる<ref name=Shenhav2017 /><ref name=Shenhav2013 />[5], [12]。この様な認知的構えには、抽象的な思考や複数の情報を組み合わせる能力が求められる。 | |||
[50]、価値の判断を伴うような意思決定などに関わるものが挙げられる<ref name=Shenhav2017 / > | |||
<ref name=Shenhav2013 / > | |||
[5], [12]。この様な認知的構えには、抽象的な思考や複数の情報を組み合わせる能力が求められる。 | |||
===タスクのルール=== | ===タスクのルール=== | ||
認知的構えの階層性を記述する要素として、知覚情報から運動までを結びつけるルールの複雑さがある<ref name=Sakai2008><pubmed>18558854</pubmed></ref>[51]。 | |||
[51]。 | |||
====単純なルール==== | ====単純なルール==== | ||
単純なルールを用いた認知的構えには、非常に具体的なルールが用いられる。例えば「三角形の図形のキューを見たら赤いボタンを押す」という様な、”if~then~“といった様なロジックの構造で表される<ref name=Passingham1995>R. E. Passingham, The frontal lobes and voluntary action, vol. 21. OUP Oxford, 1995. </ref>[52]。 | |||
[52]。 | |||
====抽象的なルール==== | ====抽象的なルール==== | ||
より抽象的なルールは「意思決定をする際には最も重要な情報に着目せよ」といったような指示によって表される<ref name=Wilson2014><pubmed>25347535</pubmed></ref>[53]。もしくは低次の知覚の特徴によらない様なルール、視覚の物体の認識や分類などやその組み合わせについてのルールなどが含まれる<ref name=Sakai2008 /><ref name=Wallis2001><pubmed>11418860</pubmed></ref><ref name=Wallis2003><pubmed>12736235</pubmed></ref>[51], [54], [55]。 | |||
<ref name=Wallis2003><pubmed>12736235</pubmed></ref> | |||
[51], [54], [55]。 | |||
===文脈的な制御=== | ===文脈的な制御=== |