「受容野」の版間の差分

ナビゲーションに移動 検索に移動
編集の要約なし
編集の要約なし
編集の要約なし
22行目: 22行目:


 細胞は、空間的に外界の信号を加算して信号を瞬時に出力するわけでなく、過去一定時間内の入力信号を加算して出力する。細胞の現在の出力が、過去に呈示された信号にどのように依存するのかを表した時間特性を時間受容野とよぶ。空間受容野と時間受容野を合わせて時空間受容野と呼んでいる(後図5参照)。時間受容野は、別の見方をすれば、外界刺激の呈示後、どのようなタイミングで細胞が発火しやすいのかという応答の時間特性を表していると捉えることもできる。
 細胞は、空間的に外界の信号を加算して信号を瞬時に出力するわけでなく、過去一定時間内の入力信号を加算して出力する。細胞の現在の出力が、過去に呈示された信号にどのように依存するのかを表した時間特性を時間受容野とよぶ。空間受容野と時間受容野を合わせて時空間受容野と呼んでいる(後図5参照)。時間受容野は、別の見方をすれば、外界刺激の呈示後、どのようなタイミングで細胞が発火しやすいのかという応答の時間特性を表していると捉えることもできる。
  
 
 逆相関法において遅延時間を変えれば、細胞がスパイクを発する前の各時点での空間受容野が得られる。これは時空間受容野そのものである。このように効率よく時空間受容野を求めることができることは逆相関法の大きな利点である。この構造は空間2次元+時間1次元の合計3次元の構造となるので紙面等で表すのは不便である。このため時空間受容野を表すときは、ある軸に沿って空間受容野を積分して2次元で表す場合が多い(後図5参照)。
 逆相関法において遅延時間を変えれば、細胞がスパイクを発する前の各時点での空間受容野が得られる。これは時空間受容野そのものである。このように効率よく時空間受容野を求めることができることは逆相関法の大きな利点である。この構造は空間2次元+時間1次元の合計3次元の構造となるので紙面等で表すのは不便である。このため時空間受容野を表すときは、ある軸に沿って空間受容野を積分して2次元で表す場合が多い(後図5参照)。


197

回編集

案内メニュー