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== サブファミリー == | == サブファミリー == | ||
MAGIファミリーは線虫やショウジョウバエでは1種類(それぞれmagi-1とMagi)<ref name=Stetak2009><pubmed>19551147</pubmed></ref> [6]、哺乳類では3種類のパラログ(MAGI1, MAGI2, MAGI3)が同定されている。 | MAGIファミリーは線虫やショウジョウバエでは1種類(それぞれmagi-1とMagi)<ref name=Stetak2009><pubmed>19551147</pubmed></ref> [6]、哺乳類では3種類のパラログ(MAGI1, MAGI2, MAGI3)が同定されている。 | ||
MAGI1にはPDZ5ドメインの下流から異なるエクソンを使う3つのスプライシングアイソフォーム、MAGI1-a、MAGI1-b、MAGI1-cが知られている<ref name=Dobrosotskaya1997><pubmed>9395497</pubmed></ref> [1]。 | |||
MAGI2には翻訳開始点が異なる3つのスプライシングアイソフォーム、MAGI2-𝛼, MAGI2-β, MAGI2-𝛾がある<ref name=Hirao2000><pubmed>10644767</pubmed></ref> [9]。MAGI2-𝛼が最も長く、全てのドメインが揃っているが、MAGI2-βはPDZ0からGuKドメインの先頭までがスキップされ、MAGI2-𝛾はさらにGuKドメインのほとんどが無い。 | |||
== 発現 == | == 発現 == | ||
=== 組織分布 === | === 組織分布 === | ||
MAGI1-aは脳と腎臓、膵臓に、MAGI1-bは脳と心臓に強く発現する。MAGI1-cは脳での発現は比較的弱く、肝臓など他の臓器での発現が高い。また、PDZ3ドメインの上流に28~29アミノ酸が挿入されるアイソフォームがあり、ほぼ脳特異的に発現する<ref name=Laura2002><pubmed>11969287</pubmed></ref> [7]。MAGI2とMAGI3は脳と腎臓で発現が高いが、脳ではMAGI1とは異なった発現パターンを示す傾向がある。例えば網膜ではMAGI1は視細胞に、MAGI2とMAGI3は内顆粒層の細胞や神経節細胞で発現する<ref name=Yamagata2010><pubmed>20219992</pubmed></ref> [8]。大脳や海馬ではMAGI2-βが主に発現する<ref name=Deng2006><pubmed>16870733</pubmed></ref> [10]。 | |||
=== 細胞内分布 === | === 細胞内分布 === | ||
MAGIファミリー分子は、細胞間接着におけるタイトジャンクションやアドヘレンスジャンクション、ECMとの接着におけるフォーカルアドヒージョン<ref name=Hirabayashi2003><pubmed>12773569</pubmed></ref> [11]、神経細胞ではプレシナプスやポストシナプスに集積し<ref name=Yamagata2010 /><ref name=Ito2012 />[8,12]、その場で様々な分子と複合体を形成する。ラット海馬初代培養では、MAGI1は樹状突起全体に、MAGI2/3は樹状突起スパインに局在する<ref name=Ito2012><pubmed>22605569</pubmed></ref> [12]。 | |||
== 機能 == | == 機能 == | ||