「膜融合」の版間の差分

ナビゲーションに移動 検索に移動
20行目: 20行目:
===Synatotagmin===
===Synatotagmin===


 特に神経伝達物質の放出に伴う膜融合には[[Synaptotagmin]]の役割が注目されている。Synaptotagmin Iは65kDaの膜タンパク質で、膜貫通ドメインと細胞質側の2つの[[C2ドメイン]]の繰り返しの構造(C2AとC2B)を持っている。膜貫通ドメインでシナプス小胞の膜に存在し、C2ドメインでCa<sup>2+</sup>の濃度を感知する。このCa<sup>2+</sup>との結合は、C2ドメインに脂質膜結合能を持たせ、細胞膜側の脂質膜のチューブ化あるいは局所的な曲率の増大を引き起こすと考えられている。この局所的な脂質膜の曲率の増大は、膜の融合を効率化すると考えられる<ref><pubmed> 17478680 </pubmed></ref> <ref><pubmed> 19703397 </pubmed></ref>。
 特に神経伝達物質の放出に伴う膜融合には[[シナプトタグミン]]の役割が注目されている。Synaptotagmin Iは65kDaの膜タンパク質で、膜貫通ドメインと細胞質側の2つの[[C2ドメイン]]の繰り返しの構造(C2AとC2B)を持っている。膜貫通ドメインでシナプス小胞の膜に存在し、C2ドメインでCa<sup>2+</sup>の濃度を感知する。このCa<sup>2+</sup>との結合は、C2ドメインに脂質膜結合能を持たせ、細胞膜側の脂質膜のチューブ化あるいは局所的な曲率の増大を引き起こすと考えられている。この局所的な脂質膜の曲率の増大は、膜の融合を効率化すると考えられる<ref><pubmed> 17478680 </pubmed></ref> <ref><pubmed> 19703397 </pubmed></ref>。


===SNARE===
===SNARE===

案内メニュー