「グルココルチコイド」の版間の差分

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== 受容体 ==
== 受容体 ==


[[image:グルココルチコイド.png|thumb|300px|'''図 タイトルをお願い致します。'''<br>図の説明を御願い致します。略称も御定義下さい。]]
[[image:グルココルチコイド.png|thumb|450px|'''図 タイトルをお願い致します。'''<br>図の説明を御願い致します。略称も御定義下さい。]]


 脳内のコルチコステロイド受容体には2種類あることが、受容体結合実験により明らかにされ<ref name=ref4><pubmed>2998738</pubmed></ref>、各々タイプI、タイプII受容体と呼ばれた。その後これら2種類の受容体タンパク質のcDNA がクローニングされ<ref name=ref5><pubmed>2867473</pubmed></ref> <ref name=ref6><pubmed>3037703</pubmed></ref>、タイプI受容体が[[ミネラルコルチコイド]]受容体(MR)、タイプII受容体がグルココルチコイド受容体(GR)に相当することが示された。これらの受容体はいずれもホルモン誘導性の[[転写制御因子]]であり、ホルモンとの結合により活性化されて受容体タンパク質の立体構造が変化し、[[熱ショックタンパク質]]90等が解離し、その結果、[[核移行シグナル]]が活性化して核内へ移行すると考えられている。活性化された受容体は2量体を形成し、特異的な[[wikipedia:JA:DNA|DNA]]配列を認識・結合し、[[wikipedia:JA:基本転写因子|基本転写因子]]をリクルートことによって[[wikipedia:JA:転写|転写]]を開始するが、その際、基本転写因子群とともに、[[wikipedia:JA:転写共役因子|転写共役因子]]群が必須であることが明らかとなってきている。これら転写共役因子はホルモンの組織特異的作用を規定することが示唆されており、グルココルチコイド受容体の脳内での機能を解明していく上で非常に重要な因子のひとつと考えられる。さらに、GRとグルココルチコイドの複合体は[[wikipedia:JA:AP-1|AP-1]](c-Junのホモ二量体あるいはc-Fosとのヘテロ二量体)や[[wikipedia:NFkB|NFkB]]と相互作用することでこれらの遺伝子転写を抑制する(図)。
 脳内のコルチコステロイド受容体には2種類あることが、受容体結合実験により明らかにされ<ref name=ref4><pubmed>2998738</pubmed></ref>、各々タイプI、タイプII受容体と呼ばれた。その後これら2種類の受容体タンパク質のcDNA がクローニングされ<ref name=ref5><pubmed>2867473</pubmed></ref> <ref name=ref6><pubmed>3037703</pubmed></ref>、タイプI受容体が[[ミネラルコルチコイド]]受容体(MR)、タイプII受容体がグルココルチコイド受容体(GR)に相当することが示された。これらの受容体はいずれもホルモン誘導性の[[転写制御因子]]であり、ホルモンとの結合により活性化されて受容体タンパク質の立体構造が変化し、[[熱ショックタンパク質]]90等が解離し、その結果、[[核移行シグナル]]が活性化して核内へ移行すると考えられている。活性化された受容体は2量体を形成し、特異的な[[wikipedia:JA:DNA|DNA]]配列を認識・結合し、[[wikipedia:JA:基本転写因子|基本転写因子]]をリクルートことによって[[wikipedia:JA:転写|転写]]を開始するが、その際、基本転写因子群とともに、[[wikipedia:JA:転写共役因子|転写共役因子]]群が必須であることが明らかとなってきている。これら転写共役因子はホルモンの組織特異的作用を規定することが示唆されており、グルココルチコイド受容体の脳内での機能を解明していく上で非常に重要な因子のひとつと考えられる。さらに、GRとグルココルチコイドの複合体は[[wikipedia:JA:AP-1|AP-1]](c-Junのホモ二量体あるいはc-Fosとのヘテロ二量体)や[[wikipedia:NFkB|NFkB]]と相互作用することでこれらの遺伝子転写を抑制する(図)。

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