「受容野」の版間の差分

ナビゲーションに移動 検索に移動
703 バイト追加 、 2012年4月20日 (金)
編集の要約なし
編集の要約なし
編集の要約なし
1行目: 1行目:
 感覚系の細胞の受容野 (receptive field)とは、外界あるいは体内に呈示された刺激がその細胞の活動に影響を及ぼしうる末梢の範囲のことである。視覚の場合は、細胞が光刺激を受け取る網膜の範囲を指し、体性感覚では、細胞が触圧などの刺激を受け取る体部位の範囲を指す。細胞が刺激を受けとる様式は受容野内部で一様でなく、その内部構造は、感覚処理経路の後の段階ほど複雑なものとなる。このような構造の変化は、細胞が、経路に沿って、逐次複雑な感覚情報を処理伝達する基盤となっている。
== 受容野の概念と概要  ==
== 受容野の概念と概要  ==


84行目: 86行目:


 2次体性感覚野は1次体性感覚野から入力を受け取る。この領野の細胞は1次体性感覚野よりも広い受容野をもち、また体の両側の対称な場所に受容野をもつものが多い。たとえばある細胞は両手の5本指全体に受容野をもつ。さらに、これらの細胞は、皮膚だけでなく、いくつかの筋、腱からの入力が収斂しており、手全体や腕全体といった体の各パーツの姿勢の情報を伝達し、運動の感覚ガイダンスに関与していると考えられている。  
 2次体性感覚野は1次体性感覚野から入力を受け取る。この領野の細胞は1次体性感覚野よりも広い受容野をもち、また体の両側の対称な場所に受容野をもつものが多い。たとえばある細胞は両手の5本指全体に受容野をもつ。さらに、これらの細胞は、皮膚だけでなく、いくつかの筋、腱からの入力が収斂しており、手全体や腕全体といった体の各パーツの姿勢の情報を伝達し、運動の感覚ガイダンスに関与していると考えられている。  
== 参考文献 ==


  <references />
  <references />
197

回編集

案内メニュー