「場所細胞」の版間の差分

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== 場所細胞と回想記憶、展望記憶  ==
== 場所細胞と回想記憶、展望記憶  ==


Woodらは、迷路上で交代反応課題(Spatial spontaneous alternation task)を行わせると、場所細胞の発火頻度が過去に通った方向、あるいは未来に行く方向に関連して変調されることを報告した<ref><pubmed>11055443</pubmed></ref>。これを4方向迷路に拡張すると、4つの進行方向それぞれに対して発火頻度を上昇させる場所細胞が存在することが明らかになったことから<ref><pubmed>17804637</pubmed></ref>、場所細胞は回想記憶(Retrospective memory)だけではなく、展望記憶(Prospective memory)、つまり、将来行なおうとする行動を想起するための記憶に関連していることが示唆されている。  
Eichenbaumらは、迷路上で交代反応課題(Spontaneous alternation task)を行わせると、場所細胞の発火頻度が過去に通った方向、あるいは未来に行く方向に関連して変調されることを報告した<ref><pubmed>11055443</pubmed></ref>。これを4方向迷路に拡張すると、4つの進行方向それぞれに対して発火頻度を上昇させる場所細胞が存在することが明らかになったことから<ref><pubmed>17804637</pubmed></ref>、場所細胞は回想記憶(Retrospective memory)だけではなく、展望記憶(Prospective memory)、つまり、将来行なおうとする行動を想起するための記憶に関連していることが示唆されている。  


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