「睡眠障害」の版間の差分

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 RBDの治療としては、まず患者や家族に病態を十分理解させ、寝室環境を工夫して、患者自身およびベッドパートナーの受傷リスクを低減する必要がある。また、発症の誘因、あるいは増悪因子として、アルコール飲用や心理的ストレスが関与していると推測される場合はこれらへの対応を検討すべきである。薬物療法としては、クロナゼパムが第一選択薬とされており、0.5‐1.5㎎/日が投与される。高齢者ではふらつき、転倒といった副作用に注意が必要である。本剤の作用機序については、脳幹部の橋被蓋核付近のREM睡眠実行系への作用や、辺縁系へ働いて情動を安定化させる作用などが推察されている。これ外に、メラトニンあるいはドーパミンアゴニストであるプラミペキソールの効果も報告されている。  
 RBDの治療としては、まず患者や家族に病態を十分理解させ、寝室環境を工夫して、患者自身およびベッドパートナーの受傷リスクを低減する必要がある。また、発症の誘因、あるいは増悪因子として、アルコール飲用や心理的ストレスが関与していると推測される場合はこれらへの対応を検討すべきである。薬物療法としては、クロナゼパムが第一選択薬とされており、0.5‐1.5㎎/日が投与される。高齢者ではふらつき、転倒といった副作用に注意が必要である。本剤の作用機序については、脳幹部の橋被蓋核付近のREM睡眠実行系への作用や、辺縁系へ働いて情動を安定化させる作用などが推察されている。これ外に、メラトニンあるいはドーパミンアゴニストであるプラミペキソールの効果も報告されている。  


[[Image:Takaスライド5.PNG|thumb|300px|RTENOTITLE]]
[[Image:Takaスライド5.PNG|thumb|300px|'''図5.REM睡眠行動障害のメカニズム(Boeve BF et al 2007)'''REM睡眠を促進するREM on(下外側背側核、青斑核)とREM睡眠を抑制するREM off(中脳水道周辺腹側側灰白質、外側橋被蓋)が相互に干渉してREM睡眠の制御を行っている。REM睡眠時には、下外側側背核より直接、間接的に脊髄前角細胞に抑制をおこなっているが、下外側背側核の障害により情動系からの出力への抑制が弱くなり、RWAの出現、夢内容の行動化が起こる。<br>]]


=== レストレスレッグス症候群 ===
=== レストレスレッグス症候群 ===

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