「コピー数変化」の版間の差分

ナビゲーションに移動 検索に移動
編集の要約なし
編集の要約なし
編集の要約なし
27行目: 27行目:
#FoSTeS (fork stalling and template switching) (図3)<br>
#FoSTeS (fork stalling and template switching) (図3)<br>


 NAHRは、相同組み換えの一種で、高い相同性を持つ領域の間(同一染色体上、あるいは異なる染色体上)において異常な組み換えが起きた結果、重複あるいは欠失が起きる場合である(図1)。
 NAHRは、相同組み換えの一種で、高い相同性を持つ領域の間(同一染色体上、あるいは異なる染色体上)において異常な組み換えが起きた結果、重複あるいは欠失が起きる場合である(図1)。<br>
 NEHJは、二本鎖DNA内の修復過程において、ゲノムの一部が欠失した状態で、両断端が連結された結果、ゲノム領域の一部が欠失する場合である(図2)。この場合、断端に相同領域の存在を要しない。 
 NEHJは、二本鎖DNA内の修復過程において、ゲノムの一部が欠失した状態で、両断端が連結された結果、ゲノム領域の一部が欠失する場合である(図2)。この場合、断端に相同領域の存在を要しない。<br> 
 FoSTeSは、DNA複製途中で、DNA複製フォークが、微小な相同性(2-5塩基)を持つ離れた配列に乗り換えることによって、その間のゲノムが欠失する現象である(図3)。
 FoSTeSは、DNA複製途中で、DNA複製フォークが、微小な相同性(2-5塩基)を持つ離れた配列に乗り換えることによって、その間のゲノムが欠失する現象である(図3)。<br>
 NAHRは、異なった個体において独立に、新たな欠失、重複が類似のゲノム領域に生じうるのに対して、NEHJやFosTeSでは、特に生じやすい場所が存在する訳ではないため、同一の場所の欠失、重複が別個体に生じることはまれであるという違いがある。
 NAHRは、異なった個体において独立に、新たな欠失、重複が類似のゲノム領域に生じうるのに対して、NEHJやFosTeSでは、特に生じやすい場所が存在する訳ではないため、同一の場所の欠失、重複が別個体に生じることはまれであるという違いがある。<br>


== CNVの検出方法  ==
== CNVの検出方法  ==

案内メニュー