「ラメリポディア」の版間の差分

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=== WASP/WAVE  ===
=== WASP/WAVE  ===


 WASP/WAVEは、[[cdc42]]やRac、および、ホスファチジルイノシトール-4,5-二リン酸、ホスファチジルイノシトール-3,4,5-三リン酸との結合による構造変化の結果、VCAドメインが単量体アクチン、Arp2/3複合体と結合可能になり、活性化状態となる。また、[[srcキナーゼ]]によるリン酸化によっても活性化される<ref><pubmed> 17183359 </pubmed></ref>。線維芽細胞では、誘引因子曝露によって先導端付近でphosphatidylinositol-3,4,5-triphosphateが産生される。これにより、WAVEが先導端に局在し、ラメリポディアが伸長する<ref><pubmed> 15107862 </pubmed></ref>。成長円錐においても、誘引性因子によるcdc42およびRacの活性化を介した、N-WASP依存的なラメリポディアの伸長がみられる<ref><pubmed> 15788770 </pubmed></ref>。また、WASP/WAVEの関与は明らかではないが、反発性因子によるcdc42の活性抑制により、ラメリポディアが退縮することが報告されている<ref><pubmed> 22393238 </pubmed></ref>。  
 WASP/WAVEは、[[Cdc42]]やRac、および、[[ホスファチジルイノシトール#PI.284.2C5.29P2|ホスファチジルイノシトール-4,5-二リン酸]]、[[ホスファチジルイノシトール#PI.283.2C4.2C5.29P3|ホスファチジルイノシトール-3,4,5-三リン酸]]との結合による構造変化の結果、VCAドメインが単量体アクチン、Arp2/3複合体と結合可能になり、活性化状態となる。また、[[チロシンリン酸化|srcキナーゼ]]によるリン酸化によっても活性化される<ref><pubmed> 17183359 </pubmed></ref>。線維芽細胞では、誘引因子曝露によって先導端付近でホスファチジルイノシトール-3,4,5-三リン酸が産生される。これにより、WAVEが先導端に局在し、ラメリポディアが伸長する<ref><pubmed> 15107862 </pubmed></ref>。成長円錐においても、誘引性因子によるCdc42およびRacの活性化を介した、N-WASP依存的なラメリポディアの伸長がみられる<ref><pubmed> 15788770 </pubmed></ref>。また、WASP/WAVEの関与は明らかではないが、反発性因子によるCdc42の活性抑制により、ラメリポディアが退縮することが報告されている<ref><pubmed> 22393238 </pubmed></ref>。


=== コータクチン  ===
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