「細胞膜」の版間の差分

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=== 膜タンパク質  ===
=== 膜タンパク質  ===


 生体膜は多量のタンパク質を含んでおり、タンパク質/脂質比は0.2~3と膜によって様々である<ref><pubmed>4263713</pubmed></ref>。膜タンパク質は、生化学的な性質の違いによって次の2種類に分類される。すなわち、
 生体膜は多量のタンパク質を含んでおり、タンパク質/脂質比は0.2~3と膜によって様々である<ref><pubmed>4263713</pubmed></ref>。膜タンパク質は、生化学的な性質の違いによって次の2種類に分類される。
#[[界面活性剤]]などで脂質膜を破壊して初めて可溶化される内在性タンパク質(integral protein)と、
#[[界面活性剤]]などで脂質膜を破壊して初めて可溶化される内在性タンパク質(integral protein)
#イオン強度やpHの変化だけで膜から遊離する表在性タンパク質(peripheral protein)である。
#イオン強度やpHの変化だけで膜から遊離する表在性タンパク質(peripheral protein)
前者の場合、タンパク質自体に疎水性の領域があり、タンパク質と脂質膜が疎水性相互作用により結合している。[[wikipedia:ja:膜貫通タンパク質|膜貫通タンパク質]]や、[[wikipedia:ja:脂質修飾|脂質修飾]]によって膜にアンカーしているタンパク質がこの範疇に入る。一方、後者には、膜表面と[[wikipedia:ja:静電的|静電的]]に相互作用しているタンパク質や、膜タンパク質との相互作用を介して間接的に膜と結合しているものなどがある。細胞膜に発現する膜タンパク質は、細胞が外界の環境を検知して応答し、また外界と物質をやりとりするために重要な役割を果たしている。
前者の場合、タンパク質自体に疎水性の領域があり、タンパク質と脂質膜が疎水性相互作用により結合している。[[wikipedia:ja:膜貫通タンパク質|膜貫通タンパク質]]や、[[wikipedia:ja:脂質修飾|脂質修飾]]によって膜にアンカーしているタンパク質がこの範疇に入る。一方、後者には、膜表面と[[wikipedia:ja:静電的|静電的]]に相互作用しているタンパク質や、膜タンパク質との相互作用を介して間接的に膜と結合しているものなどがある。細胞膜に発現する膜タンパク質は、細胞が外界の環境を検知して応答し、また外界と物質をやりとりするために重要な役割を果たしている。


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