「質量分析計」の版間の差分

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 イオンを磁場中に導入すると、ローレンツ力を求心力([[wikipedia:ja:向心力|向心力]])として、イオンは磁場と鉛直に交わる面で回転運動する<ref><pubmed>8017637</pubmed></ref>。これはサイクロトロン運動と呼ばれ、運動の周波数はイオンの''m/z''と[[wikipedia:ja:磁束密度|磁束密度]]に依存する。励起極板間にこの周波数の電圧を印加すると、[[wikipedia:ja:共鳴|共鳴]]するイオンはエネルギーを吸収し、サイクロトロン運動の位相が揃い回転半径は増す。このとき検出極板間に生じる[[wikipedia:ja:誘導電流|誘導電流]]は異なるサイクロトロン共鳴周波数が合成されたものである。フーリエ変換イオンサイクロトロン共鳴(fourier transform ion cyclotron resonance, FT-ICR) 型装置では、この誘導電流を[[wikipedia:ja:フーリエ変換|フーリエ変換]]することで周波数スペクトルおよび[[wikipedia:ja:質量スペクトル|質量スペクトル]]([[wikipedia:ja:マススペクトル|マススペクトル]])が得られる。  
 イオンを磁場中に導入すると、ローレンツ力を求心力([[wikipedia:ja:向心力|向心力]])として、イオンは磁場と鉛直に交わる面で回転運動する<ref><pubmed>8017637</pubmed></ref>。これはサイクロトロン運動と呼ばれ、運動の周波数はイオンの''m/z''と[[wikipedia:ja:磁束密度|磁束密度]]に依存する。励起極板間にこの周波数の電圧を印加すると、[[wikipedia:ja:共鳴|共鳴]]するイオンはエネルギーを吸収し、サイクロトロン運動の位相が揃い回転半径は増す。このとき検出極板間に生じる[[wikipedia:ja:誘導電流|誘導電流]]は異なるサイクロトロン共鳴周波数が合成されたものである。フーリエ変換イオンサイクロトロン共鳴(fourier transform ion cyclotron resonance, FT-ICR) 型装置では、この誘導電流を[[wikipedia:ja:フーリエ変換|フーリエ変換]]することで周波数スペクトルおよび[[wikipedia:ja:質量スペクトル|質量スペクトル]]([[wikipedia:ja:マススペクトル|マススペクトル]])が得られる。  


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