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Masatakawatanabe (トーク | 投稿記録) 細編集の要約なし |
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要約:前脳基底部は前頭葉底面の後端に位置し、主に脳幹部と辺縁系から入力を受ける。アルツハイマー病患者ではこの脳部位のコリン作動性ニューロンが減少している。この部位は記憶や睡眠に重要な役割を果たす。 | 要約:前脳基底部は前頭葉底面の後端に位置し、主に脳幹部と辺縁系から入力を受ける。アルツハイマー病患者ではこの脳部位のコリン作動性ニューロンが減少している。この部位は記憶や睡眠に重要な役割を果たす。 | ||
== 前脳基底部のなりたち == | == 前脳基底部のなりたち == | ||
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== 睡眠に果たす役割 == | == 睡眠に果たす役割 == | ||
この脳部位は、睡眠において脳幹のコリン作動性ニューロンの起始核である縫線核と皮質との中継的役割を果たしていると考えられており、損傷により睡眠障害がよく見られる。アセチリコリンの作動薬はREM睡眠を促進し、拮抗薬はREM睡眠を抑制することも示されている。ネコにおけるマイクロダイアリシス実験では、前脳基底部のアセチリコリンの量がREM睡眠時で最も大きく、NREM睡眠時に最も小さく、覚醒時にその中間レベルであることが示されている。この脳部位を破壊すると、皮質の覚醒の度合いが下がるとともに、REM睡眠障害が起こる。逆に、この脳部位を刺激すると覚醒度が上がることも示されている<ref name="ref3">'''Deurveilher S, Semba k'''<br> Basal forebrain regulation of cortical activity and sleep-wake states: Roles of cholinergic and non-cholinergic neurons.<br> ''Sleep and Biological Rhythms'', 2011 9:65-70. [doi: 10.1111/j.1479-8425.2010.00465.x]</ref> | この脳部位は、睡眠において脳幹のコリン作動性ニューロンの起始核である縫線核と皮質との中継的役割を果たしていると考えられており、損傷により睡眠障害がよく見られる。アセチリコリンの作動薬はREM睡眠を促進し、拮抗薬はREM睡眠を抑制することも示されている。ネコにおけるマイクロダイアリシス実験では、前脳基底部のアセチリコリンの量がREM睡眠時で最も大きく、NREM睡眠時に最も小さく、覚醒時にその中間レベルであることが示されている。この脳部位を破壊すると、皮質の覚醒の度合いが下がるとともに、REM睡眠障害が起こる。逆に、この脳部位を刺激すると覚醒度が上がることも示されている<ref name="ref3">'''Deurveilher S, Semba k'''<br> Basal forebrain regulation of cortical activity and sleep-wake states: Roles of cholinergic and non-cholinergic neurons.<br> ''Sleep and Biological Rhythms'', 2011 9:65-70. [doi: 10.1111/j.1479-8425.2010.00465.x]</ref>。 | ||
この用語とリンクする用語:前頭葉、腹側被蓋、縫線核、青班核、海馬、扁桃核、アセチルコリン、LTP, 健忘、手続き記憶、アルツハイマー病、REM睡眠 | この用語とリンクする用語:前頭葉、腹側被蓋、縫線核、青班核、海馬、扁桃核、アセチルコリン、LTP, 健忘、手続き記憶、アルツハイマー病、REM睡眠 |
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