「外傷後ストレス障害」の版間の差分

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==   症状と診断  ==
==   症状と診断  ==
<pre>==症状と診断==</pre>  
<pre>==症状と診断==</pre>  
  診断基準はDSM‐Ⅳ‐TRとICD‐10共に収載されているが、前者の診断基準(表1)が用いられることが多い。<br>
  診断基準はDSM‐Ⅳ‐TRとICD‐10共に収載されているが、前者の診断基準(表1)が用いられることが多い。<br>  
 
  


 


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=== &nbsp;症状評価方法 ===
=== &nbsp;症状評価方法 ===
<pre>===症状評価方法===</pre>  
<pre>===症状評価方法===</pre>  
&nbsp;&nbsp; CAPS  
&nbsp;&nbsp; 症状評価方法は自記式質問紙法と構造化面接法に大別される。
 
==== 自記式質問紙法 ====
<pre>====自記式質問紙法====</pre>
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==== 構造化面接法 ====
<pre>====構造化面接法====</pre>
1.Clinician-Administered PTSD Scale (CAPS)&nbsp;:PTSD臨床診断面接尺度
 
CAPSは米国のNational Center for PTSDの研究グループによって開発された構造化診断面接法で、PTSD研究に世界的に広く用いられている。一定のトレーニングを受けた面接者がDSM-Ⅳで示される17症状について構造化された質問を実施し、症状の頻度と強度の両方をアンカーポイントにそって評価するものである。1998年に飛鳥井らが日本語版を作成しており、その信頼性と妥当性が検証されている。
 
 
 


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== &nbsp;疫学 ==
== &nbsp;疫学 ==
<pre>==疫学==</pre>  
<pre>==疫学==</pre>  
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== &nbsp;病態メカニズム  ==
== &nbsp;病態メカニズム  ==
<pre> ==病態メカニズム==</pre>  
<pre> ==病態メカニズム==</pre>  
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== 治療 ==
== 治療 ==
<pre>==PTSDの治療==</pre>  
<pre>==PTSDの治療==</pre>  
&nbsp;  PTSDに対して、これまでさまざまな治療法が試みられてきた。ランダム化比較試験で有効性を証明された治療法は認知行動療法、眼球運動による脱感作と最処理法(Eye Movement Desensitization and Reprocessing: EMDR)、抗うつ薬による治療である。2005年の英国国立医療技術評価機構(National Institute for Health and Clinical Excellence: NICE)のガイドライン(参考文献:NICE)では、トラウマ焦点化心理療法(トラウマ焦点化認知行動療法とEMDR)を第一選択とし、薬物療法はトラウマ焦点化心理療法を拒否する時かトラウマ体験の影響で試行できない時、トラウマ焦点化心理療法で十分な効果が得られない時、うつ病などの合併症の強化療法時などに限定して推奨されている。  
&nbsp;  PTSDに対して、これまでさまざまな治療法が試みられてきた。ランダム化比較試験で有効性を証明された治療法は認知行動療法、眼球運動による脱感作と最処理法(Eye Movement Desensitization and Reprocessing: EMDR)、抗うつ薬による治療である。2005年の英国国立医療技術評価機構(National Institute for Health and Clinical Excellence: NICE)のガイドライン(参考文献:NICE)では、トラウマ焦点化心理療法(トラウマ焦点化認知行動療法とEMDR)を第一選択とし、薬物療法はトラウマ焦点化心理療法を拒否する時かトラウマ体験の影響で試行できない時、トラウマ焦点化心理療法で十分な効果が得られない時、うつ病などの合併症の強化療法時などに限定して推奨されている。  
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=== &nbsp;薬物療法&nbsp;  ===
=== &nbsp;薬物療法&nbsp;  ===
<pre>===薬物療法===</pre>  
<pre>===薬物療法===</pre>  
PTSDに対する薬物療法として選択的セロトニン再取り込阻害薬(selective serotonine reuptake inhibitor:SSRI)が第一選択として推奨されている。SSRIは3つの中核症状や抑うつなどの合併精神症状にも効果が期待できる。
PTSDに対する薬物療法として選択的セロトニン再取り込阻害薬(selective serotonine reuptake inhibitor:SSRI)が第一選択として推奨されている。SSRIは3つの中核症状や抑うつなどの合併精神症状にも効果が期待できる。  


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(執筆者:筒井 卓実、飛鳥井 望、担当編集委員:加藤 忠史)  
(執筆者:筒井 卓実、飛鳥井 望、担当編集委員:加藤 忠史)
 
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